ルノー・日産・三菱自のトップが会見(全文2)日産の会長になろうとは思わない
将来アライアンスを見直すと言っていたが、今どう考えているのか
テレビ東京:1月に取材させていただいたときに、西川さんはアライアンスを将来的に見直すということも宿題だというふうにおっしゃっていたんですけれども、そこは今現在どう考えていらっしゃいますか。 西川:すいません、私は、将来的に見直すと言ったのは、こういうことも含めて、具体的には、今ティエリー・ボロレさんが言ったように、アライアンス、ここのところをごく、今ご質問の方はどこに、ごめんなさい。なんて言うのかな。ごく最近、この3年間ぐらい、やはりコンバージェンス、機能統合といって、やはり先ほど会議のレイヤーと言ってましたけれども、そこに注力するあまり、本来プロジェクトとして、みんなが集中してやるべきことがなかなかできなかったということがあるので、そういういわゆる外形的なところでの統合みたいなものにこだわって、エネルギーを使っているよりは、ではなくて、むしろここにあるような簡素化をして、本来やるべきミッションというのをお互いに確認して、それを進めていくという形にしたいと思ってましたし、していこうと思ってます。 ここではさっきスナールさんが言われた以上、詳細に触れてませんけども、ボロレさんが言われたとおり、かなりの超スピードで、速いスピードでその方向にオペレーションを変えていきたいと思ってます。そういう意図を持ってるということで、この会議体はそれを実現する上では非常に効果的、効率的だと思ってます。 司会:ありがとうございます。では一番前の方。
ルノーの会長は日産の会長になるべきだと思うか
NHK:NHKの【ヤマダ 00:27:31】です。2問ございます。これはスナールさんに対してのご質問です。まずは1つ目はゴーンさんの後任になったということですが、スナールさんは一番資格があったと思いますか。日産の会長として資格は一番多いと思いますか。そうであればその理由を述べてください。あるいはそうでなければルノーの会長がやはり日産の会長になるべきだと思いますか。 スナール:簡単に回答いたします。西川さんがすでにそれについては回答させていると思いますが、私は日産の会長になろうとは思っておりません。私は西川さんがおっしゃったように、副議長の候補には適していると思います。その副議長の件、責任の中で、もちろん日産の新しいガバナンス、今、検討中のガバナンスを尊重するつもりですし、おそらく近々提言があると思いますので、そして私は日産の取締役に数週間以内になることを光栄に存じております。ですから日産の会長になろうとは思っていません。私は取締役会副議長に適した候補者であると思っております。ですからそれで回答になっていると思います。 NHK:つまりスナールさんは副議長になるということはどういうことなんでしょうか。 スナール:つまり副議長になるということですよ。ご理解いただけているかと思いますが、取締役が就任して、西川さんにちょっと回答してもらいますかね。もう1つの質問については。 西川:英語で言うと、【Vice chairman of the board 00:29:08】と。要するに取締役会の副議長というものが正式な定義だと思います。ただし、申し上げたとおり、これ、そういうことを今議論しているわけではなくて、スナールさんとしては一番大事なメッセージは従来の形に戻って、ルノーの会長だからといって、日産の会長は求めないということを言われていると。日産の新しいガバナンスの仕組みを尊重するということをおっしゃっているので、その中でいろんな役職が決まっていくということであるというふうに理解をしてください。日本語的に言うと、Vice chairman of the boardということをナチュラルに想定されているということだというふうに理解をしていただければいいと思います。 NHK:じゃあ2つ目の質問です。ルノーが取締役会を開始しますよね。3月15日に予定されていると思います。もしゴーンさんが出席の許可を求めてきた場合はそれは許可しますか、それとも断りますか。 スナール:それは私が回答いたします。もしそのようなことになった場合、今はそうではないんですけれども、そのときになったらお答えしたいと思います。私が今日、回答するのは適していないと思います。今そういった状況にはありませんので。 司会:3問じゃなくて2問でお願いします。