ルノー・日産・三菱自のトップが会見(全文2)日産の会長になろうとは思わない
企業連合を組むルノーと日産自動車、三菱自動車の3社は12日午後、共同記者会見を開いた。ルノーのジャン・ドミニク・スナール会長とティエリー・ボロレCEO、日産の西川廣人(さいかわひろと)社長、三菱自の益子修会長兼CEOが出席し、3社連合による新たな会議体「アライアンス・オペレーティング・ボード」を設立すると発表した。 【動画】日産・ルノー・三菱自、3社のトップが共同記者会見(2019年3月12日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「日産・ルノー・三菱自、3社のトップが共同記者会見(2019年3月12日)」に対応しております。 ◇ ◇
将来的には経営統合に向かうのか
テレビ東京:テレビ東京の大江と申します、よろしくお願いいたします。スナール会長、スナールさんと西川さんにお伺いしたいと思うんですけれども、このアライアンス・オペレーティング・ボードというのは、現行の株式持ち合い方式に一切の影響を与えることを目的としていないということなんですけれども、ここで3社の連携を強化するというのは、将来的には3社の経営統合に向かうためのステップの1つということになるんでしょうか。本当にこの先もイコールパートナーシップというのが維持できるのかどうか、そのところをお2人、教えてください。 スナール:では私のほうから始めさせていただきます。本日、ご質問いただきましてありがとうございます。明らかに今、新しいステップ、アライアンスの新しいスタートを切ろうとしています。本件は株式の持ち合いや、あるいは資本構成についてはまったく関係のない、影響のないことです。まずは早く効率性を上げ、オペレーションを推進することがやるべきことです。そうすることで今申し上げた新しいステップが早い段階でスタートできるようにしなければなりません。そして最善の形でスタートするということ、これが重要です。ですから今日ここに集まっているんです。 将来というのは、どれだけこのアライアンスが効率的に進められるかに懸かっています。私はアライアンスの将来は明るいと確信しております。そして大きな潜在力を発揮できると思います。各社には潜在力があるからです。そしてその潜在力は十分発揮しなければなりません。 ところで私がルノーの会長に就任して会った人間、もう全体の人材、もちろんトップレベルのマネジメントばかりです。全員とは言えませんけれども、会いましたけど、みんなさらに進めたいと思っているんですね。そして障壁を克服したいと思ってるんです。これは先ほどティエリーさんもおっしゃったとおりです。そういう話をしてるんです。この新しいステップ、新しいスタートを切ろうとしている。そして皆、これをきちんとやりたいと思っているんです。何か補足ありますか。 西川:今、ご質問ありがとうございます。スナールさんがおっしゃったとおり、言われたとおり、われわれの協業、あるいはアライアンスというのはどこに価値があるかというと、3社一緒になって、先ほどスナールさんがプロジェクトとおっしゃられましたけれども、さまざまなオポチュニティーを実現していくということがポイントで、そこの仕事をどうやって効率的に、効果的にやるかということ、ここがキーなんですね。 従ってこのMOUでいくと、先ほど申し上げた5番の精神で、どこまで効率を上げれて、やれていくかと。ここが実は一番大事なところで、そこが今もそうだし、将来のこのメンバーの3社がどれだけ成長して繁栄していけるかということのキーになると思ってます。 従ってわれわれ今、スナールさんがおっしゃったとおり、この5番の精神でできる限りのプロジェクト、あるいは成果を出して、これが三菱さん、あるいはルノー、日産の、さらにパフォーマンスを上げていく、あるいは成長させていくということ、ここに注力することがこのアライアンスの価値であるということで、その価値を現在も将来も担保していくということが一番大事なことだというふうに思っておりますので、まずはここに注力したいというふうに思います。以上です。