NASA惑星探査機「ボイジャー1号」送信機の1つが停止するトラブル発生
打ち上げから47年 トラブルに見舞われつつもミッション継続中
1977年9月に打ち上げられたボイジャー1号は、1979年に木星、1980年に土星のフライバイ観測を行った後も飛行を続け、2012年に太陽圏を脱出。1990年にボイジャー1号が60億km先から撮影した点のような地球は「Pale Blue Dot(ペイル・ブルー・ドット)」として知られています。 打ち上げから47年が経った日本時間2024年10月31日現在、ボイジャー1号は地球から約248億km(約166天文単位)、光速でも約22時間59分を要する遠い位置を飛行しています。送信したコマンドに対する応答を受信するのにほぼ丸2日かかるため、探査機の状態を確認するだけでも時間が必要です。 星間空間の貴重な観測データをもたらし続けているボイジャー1号は、半世紀近くミッションを続けていることもあり度々問題が発生しています。最近では2023年11月に読み取れないデータを送信するトラブルが発生しましたが、2024年6月までに稼働中の科学機器すべての観測データ送信を再開。また、2024年8月には姿勢をコントロールするためのスラスターの切り替え作業に成功しています。今回のXバンド送信機の問題については新しい情報が発表され次第お伝えします。 Source NASA - After Pause, NASA’s Voyager 1 Communicating With Mission Team NASA - Voyager
sorae編集部