ネットオークションで落札した30万円の中古車がエンジントラブル…!返品は可能なのでしょうか?
近年ネットオークションやフリマサイトなどが普及し、インターネットで商品を購入する機会が増えています。その際、インターネットで購入したものが、思っていたのと違うという経験をした方は多いのではないでしょうか。 インターネット上での買い物は、実際にお店に行かなくてもいいため便利です。しかし、実際に届くまで状態を確認できないので、トラブルはつきものでしょう。 消費者を守るための制度として、クーリングオフ制度があります。ネットオークションなど、インターネットでの取引にも適用されるのでしょうか? この記事では、ネットオークションでのトラブル事例や返品の可否について解説します。ぜひ参考にしてください。
ネットオークションで実際によくあるトラブル例
ネットオークションは、パソコンやスマートフォンから簡単に購入できるなどのメリットがありますが、さまざまなトラブルが生じる可能性が高いのも事実です。ネットオークションのトラブルに関する相談事例を紹介します。 ●写真が掲載されており、目立った傷がないことを確認して購入したが、写真に写っていない部分に傷があった ●修理歴がないと表示されていた中古車を落札したが、後に大きな事故歴があったことが判明した ●中古車を購入し、納車されてすぐに不具合が生じたため出品者に連絡したが、修理に応じてもらえなかった ●中古車を落札し料金を振り込んだが、商品が送られてこない 出品者が虚偽の情報を書いて出品していたり、アフターケアを怠っていたりなど、出品者の信用性が問われるケースが多く見られます。
クーリングオフとは?ネットオークションで返品は可能なのか
クーリングオフ制度は、訪問販売などの一定の取引において消費者が契約後に冷静に考え直す余地を与え、一定期間内であれば一方的に無条件で契約を解除できる制度です。 しかし、ネットオークションなどの通信販売には、クーリングオフ制度が適用されないようです。 販売会社に返品の可否や条件についての特約がある場合、特約に従うことになります。特約がない場合、商品を受け取った日を含めて8日以内であれば返品することが可能ですが、商品の返品費用は消費者が負担しなければならないようです。 ネットオークションは、個人間の取引である場合が多く、自己責任が強く求められる取引です。返品は、出品者との交渉になる場合が多いでしょう。