日本維新の会の代表への就任で、吉村氏は大阪府知事、大阪維新の会代表、日本維新の会代表の3つの代表を務めることになり、懸念も上がっています。維新は現在支持率の低下に苦しんでいて、吉村知事には立て直しが求められることにもなります。

衆院選での議席減を受け退任した馬場氏

（Q．3つの代表をして肝心の知事がおろそかになるのでは？） おろそかにしないよう全力でやりきります。僕は政治家を一生の仕事にしようとは思ってません。大阪で生まれ育って日本に育ててもらったので、人生の一部の期間を公に尽くしたい思っている。その期間は知事職も含め100%の力でやっていきます。 （Q．最新の支持率は4.1％。立て直しが急務だが、どう取り組む？） 維新らしさや何を目指してるのかがわかりにくくなっていた。自民党と非常に近いと思われ、日本維新の会は全国的には選択肢になっていなかったかもしれない。 ただ、支持率を意識しすぎるべきでもないと思っている。支持率を意識すると目の前のことばかりになってしまう。社会にとって必要なこと、変えなきゃいけないことを信念を持って示したい。

日本維新の会が掲げる「3つのパーパス」

（Q．1日の就任会見での「野党第一党を目指さない」発言の真意は） 政党にとって大事なのは、公約を実現することだと思っています。自民党の過半数割れを実現できれば、野党の意見も聞かざるを得なくなるので公約も実現しやすくなる。公約を実現する意味では、野党第一党より自民党過半数割れを目指す方が望ましい。そのうえで維新が実績を積んで信頼されれば、与党として政権交代を目指す。 （Q．国民民主党をどう見ているか） 国民民主党は、現役世代への重点投資を掲げるなど考え方は近いと思います。協力できるところはぜひ協力したいが、労働組合に支えられている政党でもあるので、改革がどこまでできるのかという疑問はあります。 （Q．都構想は完全にあきらめたのか） 大阪にとって僕は必要だろうと思っています。でも2回否決され、僕は政治家として目指さないと言っていますので、必要ということになれば、何らかの民主的なプロセスは要るだろうと思っています。ただ、東京のバックアップは必要で、それを果たすのは大阪だと思っています。大阪市と大阪府が一つになればかなり強力な行政機構ができます。