【区間賞一覧】パリ代表の山本有真や五島莉乃が貫禄の走り 太田琴菜は優勝に導く快走 エース集う5区は細田あいが区間賞 クイーンズ駅伝
■スピード区間はヘレン エカラレが区間賞
外国人ランナーがそろう最短4区(3.6キロ)では、豊田自動織機のヘレン エカラレ選手が区間賞を獲得。2人を抜く快走をみせ、区間記録保持者である京セラのアグネス ムカリ選手に10秒先着しました。また日本勢では、日本選手権でトラック種目優勝の経験もある積水化学の楠莉奈選手が区間6位に食い込みました。
■エース集う5区は細田あいが新谷仁美や鈴木亜由子らに勝利
各チームのエースが集う5区(10.0キロ)では、マラソン日本歴代7位の2時間20分31秒のタイムを持つエディオンの細田あい選手が区間賞を獲得。 積水化学の新谷仁美選手とJP日本郵政グループの鈴木亜由子選手がし烈な先頭争いを演じる中、細田選手は5位から2つ順位を上げる力走をみせました。 またパリ五輪マラソン代表、資生堂の一山麻緒選手は区間8位。世界選手権マラソン代表の経験を持つ松田瑞生選手は、9月にベルリンマラソンで2時間20分42秒の自己新記録を出しましたが、わずか2か月ほどでのレースとなり、区間17位に沈みました。
■アンカーの太田琴菜が優勝に導く激走
最終6区(6.795キロ)では、JP日本郵政グループの太田琴菜選手が優勝に導く区間賞の快走。2位積水化学と終盤までデッドヒートを演じますが、勝負を決める区間賞の走りで、栄光のフィニッシュテープを切りました。 5区の鈴木選手から1秒差先にトップでタスキリレー。先頭を死守した太田選手は「5区の亜由子さんがラストの直線で、すごい勢いできてくれて、“いけ!”というふうに渡してくれたので、その勢いを力に変えて最後までがんばることができました」と語り、激しい先頭争いには「すごい苦しかったです(笑)」と率直に話しました。 ▽各区間のトップ3 ◆1区(7.0キロ) 1位 21分46秒 田浦英理歌(積水化学) 2位 21分46秒 吉薗栞(天満屋) 3位 21分51秒 菅田雅香(JP日本郵政G) ◆2区(4.2キロ) 1位 12分56秒 山本有真(積水化学) 2位 13分08秒 牛佳慧(JP日本郵政G) 3位 13分09秒 井手彩乃(資生堂) ◆3区(10.6キロ) 1位 33分17秒 五島莉乃(資生堂) 2位 33分33秒 廣中璃梨佳(JP日本郵政G) 3位 33分36秒 渡邊菜々美(パナソニック) ◆4区(3.6キロ) 1位 10分59秒 ヘレン エカラレ(豊田自動織機) 2位 11分09秒 アグネス ムカリ(京セラ) 3位 11分13秒 カリバ カロライン(JP日本郵政G) ◆5区(10.0キロ) 1位 32分29秒 細田あい(エディオン) 2位 32分42秒 鈴木杏奈(しまむら) 3位 32分46秒 新谷仁美(積水化学) ◆6区(6.795キロ) 1位 21分02秒 太田琴菜(JP日本郵政G) 2位 21分21秒 兼友良夏(三井住友海上) 3位 21分26秒 高橋優菜(しまむら)