【区間賞一覧】パリ代表の山本有真や五島莉乃が貫禄の走り 太田琴菜は優勝に導く快走 エース集う5区は細田あいが区間賞 クイーンズ駅伝
◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)〈24日、松島町文化観光交流館前~弘進ゴム アスリートパーク仙台 全6区間=42.195キロ〉 【画像】優勝のフィニッシュテープを切る太田琴菜選手 実業団の女子駅伝日本一を決めるクイーンズ駅伝は、JP日本郵政グループが2時間13分54秒で4年ぶり4度目の優勝を飾りました。2位には積水化学、3位にはしまむらが続きました。区間賞はパリ五輪にも出場した選手から2選手が受賞しています。
■1区は田浦英理歌が1年前の悔しさを晴らす区間賞
1区(7.0キロ)は積水化学の田浦英理歌選手が区間賞を獲得。昨年2年ぶり優勝を飾ったチームで同じ1区を走り区間5位。それでも「チームに貢献できなかった」と話す田浦選手は、天満屋の吉薗栞選手とのスパートで同タイムながら着差で制し、意地の区間賞。「ラスト去年の悔しさを晴らすために最後まで粘り強い走りを心がけた」と振り返りました。 またパリ五輪マラソン6位の第一生命グループの鈴木優花選手は区間13位でした。
■2区はパリ代表の山本有真が自身を超える区間新記録
1区の勢いそのまま2区(4.2キロ)では、積水化学の山本有真選手が区間新記録の快走。「元々の自分の記録だったが、去年の記録に満足いっていなかった」と昨年樹立した区間新記録を17秒上回る12分56秒のタイムを出しました。 山本選手は今夏のパリ五輪5000メートルの日本代表を経験。「今年は去年より調子が上がっているのはわかっていたので、区間新記録は必ず出そうと。うれしいですけれど、最低限かな」と笑顔をみせました。 また区間2位のJP日本郵政グループの牛佳慧選手は13分08秒、3位資生堂の井手彩乃選手は13分09秒、4位しまむらの山田桃愛選手は 13分10秒といずれも区間記録超え。5位大塚製薬の真也加J有里選手も13分13秒で区間タイ記録と記録ラッシュの区間でした。
■3区パリ代表の五島莉乃が貫禄の走り
最長3区(10.6キロ)で力を示したのは、資生堂の五島莉乃選手です。トップとは30秒差の4位でタスキを受けると、2023年世界選手権マラソン代表でもある積水化学の佐藤早也伽選手や東京五輪や世界選手権のトラック種目で入賞経験を持つJP日本郵政グループの廣中璃梨佳選手らを抜き、先頭へ押し上げる走り。 今夏のパリ五輪10000メートル代表を経験した五島選手は、「ここまでチームのみんなとずっと頑張ってきたので、みんなの思いを込めて走りました」とコメント。これで2021、22年の5区、昨年の1区に続いて4年連続の区間賞です。