一発含む4安打のロッテ福田秀平「開幕1番構想」が急浮上…FA補強で攻撃の選択肢が増えロッテに革命予感!
西武対ロッテの練習試合が12日、メットライフドームで行われ、オフにソフトバンクからFA移籍した福田秀平外野手(31)が「1番・DH」でスタメン出場し、同点本塁打を含む4打数4安打1打点とその潜在能力の高さを見せつけた。1、2、3番に荻野貴司(34)、角中勝也(33)らを入れ替えながらテストしてきた井口資仁監督(45)は開幕カードのソフトバンク戦での福田の1番起用を示唆した。福田の加入により攻撃パターンが増えロッテが大きく変わろうとしている。なお試合は乱打戦の末西武が9-6で勝利した。
「(古巣)ホークス戦だし開幕1番もありかな」
新リード・オフ・マンの打棒が爆発した。福田だ。一回、ニールの2球目を引っ張ると、打球は右翼前で弾んだ。これが先制点の呼び水となった。 2打席目は二回一死。2-2からチェンジアップをキッチリ捉えた。打球は右翼席に吸い込まれた。価値ある同点弾。 「取られたら取り返す。そういう気持ちで打ちました」 もう止まらない。四回には中前に運び、六回には2番手・ギャレットから左翼に流し打った。きれいに打ち分けて4安打である。 オフに6球団競合の末にFAでソフトバンクから獲得したVへの起爆剤が、その期待通りチームに化学反応を起こしている。 当初、井口監督は、「(荻野)貴司とうまく絡めばいい。左打者なので2番でと思う。(福田は)引っ張りやいろんなことができる。2人で足を使ってクリーンナップにつなげてほしい」と、1番・荻野、2番・福田構想を考えていた。練習試合の序盤では、1番・荻野、2番・角中、3番・福田の打順もテストしてきたが、ここにきて、1番で結果を出す福田の適性を見て、井口監督の考えに変化が出てきた。 「開幕はホークス戦ですしね。1番というのもありかなと思う」 6・19、福岡PayPayドームでの開幕戦で1番福田構想が急浮上してきたのだ。 11日の中日戦では「1番・中堅・福田秀」、「2番・左・角中」、「3番・二塁・鳥谷」の打順を組み、この日は「1番・DH・福田秀」、「2番・左・角中」、「3番・中堅・荻野」のオーダーを試した。 「(1番を)投手によっては(荻野)貴司にしたり、(福田)秀平にしたり、きょうみたいな打順をもう一回やってみようと。秀平は打撃がだいぶよくなっている。角中がずっと2番でいい形でつないでいる。そこは逆に変えたくないというのがある。当然、角中が3番で入ることもある。1、2、3番をどう回していくかだ」 井口監督は、そう説明した。