50歳の夫の住宅ローンが70歳まで続きます。夫は「なんとかなるよ」と言いますが夫の定年は65歳です。今から備えはできますか?
「住宅ローンの返済が70歳まで続くけど不安」「定年退職後のために備えておきたい」と考える人もいるようです。住宅ローン返済が定年退職後まで続く人は多いため、今からシミュレーションして備えておきましょう。 本記事では、住宅ローンが70歳まで続く場合、どのように備えたらいいか解説します。住宅ローンの負担を減らしたい人は参考にしてください。
住宅ローンの支払いは退職後どうなる?
退職後も住宅ローンの支払いが続くという人は多いです。国土交通省「令和4年度の住宅市場動向調査の報告書」によると、一戸建て・マンション等住宅の一次取得の年齢は37.5~43.7歳が平均となっています。そして、住宅ローン返済期間の平均は28.4~34.5年と、30年前後です(リフォーム住宅を除く)。 つまり、平均的なタイミングで住宅を購入して30年ローンを組んだとすると、多くの人が67.5~73.7歳まで返済する計算になります。定年が65歳までの人の場合、退職後まで返済が続くことが分かります。
住宅ローンのシミュレーションをする
住宅ローンについて「なんとかなる」と楽観視したり過剰に不安に思ったりするのではなく、まずは住宅ローン返済シミュレーションサイトにて計算し、現状を知るようにしましょう。シミュレーションによって表面化した不足分がどれくらいあるか知り、備えておくことが大切です。
定年退職後の住宅ローンに備えるために
定年退職後の住宅ローン返済が不安であったり、シミュレーションしてみて資金に不足分があったりするケースもあるでしょう。その場合、少しでも住宅ローンの負担を減らすためにできることがあります。65歳以降の退職後まで続く住宅ローンに不安を持っている人は、本項で紹介する方法を実践することで、負担を軽減できるかもしれません。 ■借り換え 住宅ローンは借り換えできます。今の住宅ローンよりも低金利の住宅ローンに借り換えをすることにより、総返済額を減らせる可能性があります。今の住宅ローンの金利や条件などとしっかり比較して検討することをおすすめします。 ■70歳まで働く 定年が65歳だという人も多いでしょう。しかし現在は、高年齢者雇用安定法の一部改正により定年が70歳まで引き上げられるなどして、65歳以降も働きやすくなりました。住宅ローンの返済を終えるまで働き続けることで、負担を減らせるでしょう。 しかし、65歳以上の雇用は企業の努力義務であるため、希望したからといって必ずしも働き続けられるとは限らないようです。また、年齢を重ねると給与が減少する可能性があることも考慮しましょう。