人気の月替わり御朱印 3周年特別仕様も 福井、大安禅寺
福井県福井市田ノ谷町の大安禅寺が、月替わりのデザインで頒布している御朱印が人気を集めている。企画した高橋玄峰副住職(42)は「毎月参拝する人も増え、お寺と拝観者の縁が強くなった」と話す。2021年夏ごろに始めた頒布は3周年を迎え、9月中旬からはこれを記念した切り絵を施した特別御朱印を頒布している。 月替わりの頒布は、新型コロナウイルス禍で団体客が減る中、観光活性化にと北陸新幹線県内延伸も見据えて企画した。高橋副住職は「御朱印は根強いファンが多い。月替わり御朱印を求める観光客が他の寺社を巡る、またはその逆といった相乗効果があれば」と期待。御朱印や会話を楽しみに毎月来てくれる御朱印ファンとのつながりを深めているという。 月替わり御朱印は毎月2種類ほど用意。季節の植物や干支にちなんだものや北陸新幹線のデザインのものがあり、時期に合わせた図柄を楽しむことができるように工夫した。「一期一会」や「無心」など禅語を添えている。10月はイチョウとキンモクセイの2種。各千円で頒布している。 特別御朱印は300枚限定。本尊の十一面観音菩薩(ぼさつ)像と、同寺に咲くハスの花をあしらった。仏像とハスの部分は写真映えを意識して切り絵になっている。 1枚1500円で拝観料が無料になるキャンペーンも行っている。10月31日まで。