カリスマDJ田中知之さんが、エルメス、バーバリー、グッチの名品で貫く“ちょいウラ”なお洒落
実用的でありながらファッションアイテムとして、長い歴史や品格を備えている「名品」。なかでも今回は、装いに取り入れるだけで好感度につながる世界的な名作にフォーカス。長年業界においてお洒落にこだわる達人が、こっそり愛用するモテまっしぐらな名品を、説得力溢れるエピソードとともにご紹介。
自分らしさを貫くことがモテへの道筋を作り出す
本邦を代表するDJの一人であり、音楽プロデューサーとしても世界を股にかけ活躍する田中知之さん。LEON本誌においては“DJ目線で指南する、ちょいウラな定番”と銘打ち、厳選のヴィンテージアイテムを紹介する連載ページを手掛け、ウラ番的な支持を得ています。 歴史的なユーズドウエアに始まりクルマや時計、それにヴィンテージ家具など、田中さんの目利き対象は多種多様。通をも唸らすセレクトセンスの持ち主ですが、男のモテ名品に関してはいかがでしょうか。 田中 “モテ”の定義にもよりますが、いわゆる女子ウケを意識してアイテムを選ぶことは、僕の場合ほとんどないんです。そういった意味では本誌LEONにおける僕の連載など、一般的な女子から縁遠い情報かも知れません(笑)。しかし“モテ”は何も異性だけを対象とすべきとは思いません。同性にまずモテる=リスペクトされることで、異性への好感度へと広がっていくこともあると個人的には考えます。 自分がしっかりリサーチし、吟味を経たアイテムを自分らしく愛用する。そうすることで自信あるスタイルを生みだすベースとなり、堂々と臆することのない“自分らしさ”が確立できる。そういった積み上げがLEON的な“モテ”にも通じるのではないかと思っています。 ── “モテ”に対する哲学も、こだわり派の田中さんらしい考えがしっかり貫かれています。そこで今回は、田中さんが長年を掛け選んだ世界的な名品のなかでも、特に自信を持って愛用し続けているアイテムに絞ってご紹介いただきました。そのトップバッターとなるのがエルメスのニットジャケット。田中さんはある部分が実に不思議であり、結果、手放せない一着になっていると語ります。