1月の対戦で最も輝いた男は招集外。最大警戒の久保は途中出場。日本代表の“恐ろしい選手層”にバーレーンは戦慄を覚えたはずだ【担当記者コラム】
途中出場の選手が質を落とさずに活躍
[北中米W杯アジア最終予選]日本 5-0 バーレーン/9月10日/バーレーン・ナショナル・スタジアム 【PHOTO】キュートな新ユニ姿を披露!日本代表戦中継に華を添えた影山優佳を特集! 日本代表は現地9月10日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第2節でバーレーン代表とアウェーで対戦。37分に上田綺世が決めたPKで先制すると、後半にも上田の2点目、守田英正の2ゴール、小川航基のヘッド弾で加点し、5-0の圧勝を飾った。 森保ジャパンは今冬のアジアカップのラウンド16でもバーレーンと対戦。3-1で勝利を収めている。 その時とは相手のメンバーが大幅に変わっているとはいえ、バーレーンは「あの素晴らしい右SBはどこに行った?」と思っていたかもしれない。そう、AZの毎熊晟矢(当時の所属はセレッソ大阪)だ。 その試合で先発した毎熊は、堂安律の先制点に繋がるゴールポスト直撃のシュートを放てば、上田が決めたチームの3点目もアシスト。久保建英や堂安律も絶賛するパフォーマンスで、ファン投票で選出される日本サッカー協会(JFA)のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた。 周知の通り、その26歳は今回の日本代表メンバーに入っていない。今夏に移籍したオランダの強豪で、早くも上々のパフォーマンスを見せているにもかかわらずだ。いまの日本代表の選手層の厚さを表わすひとつの例と言っていいだろう。 さらに、試合の前日にバーレーンの記者に訊いたところ、日本で最も警戒する選手に久保建英を上げていたが、そのレフティもベンチスタート。出場から2分でアシストした伊東純也と同じく、後半に出てくるのだからバーレーンとしてはたまったものではない。 中国戦に先発した久保に代わって2シャドーの一角に入った鎌田大地は5点中4点に絡む活躍。このクオリティの選手がアジアカップには不参加だったという事実も、相手国には驚きだったかもしれない。 バーレーン戦の5点目は、三笘薫に代わって左ウイングバックに入った中村敬斗のシュートのこぼれ球を上田と交代した小川が詰めて奪った。伊東と前田がゴールを決めた中国戦しかり、途中出場の選手が質を落とさずに活躍するのがいまの森保ジャパンだ。 今回の9月シリーズは、アーセナルの冨安健洋とバイエルンの伊藤洋輝が怪我で選外だったが、不在を感じさせなかった。この層の厚さにアジアの対戦国は戦慄を覚えるはずだ。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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