“耳が不自由な人”ではなく「聾者」という言葉を 聾者の高校生が訴える「偏見のない未来」 聴者だけの学校で「壁」見つめ直すきっかけに
「耳が不自由な人」ではなく「聾者」という言葉を
インタビューの最後に信太さんは筆者にこう語った。 信太美紗生さん: 「聞こえないから不自由だね、障害だね」みたいな考えはやめてほしいと思っています。だから「耳が不自由な人」、「聴覚障害者」という言葉ではなく、必ず聾者という言葉を使ってください。 信太さんのスピーチの最後はこの言葉で締められる。 信太美紗生さん: 一度理解してもらえれば、次に聾者に会った時にも、距離を置いたり、戸惑ったりはしないでしょう。また、周りに偏見を持っている人がいても、それぞれの立場で正すことができます。少しでもお互いの立場を理解して想像力を持って、偏見のない社会を作っていきましょう。 (サムネイル写真:©Mariko Tagashira)
鈴木款