29打席で「.000」 極度の不振で“打てない”ベッツが苦悩吐露「本当に何と言っていいか分からない」
いかにすれば、猛打は復活するか。ドジャースのムーキー・ベッツが苦悩し続けている。 【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン 現地時間10月5日から始まったメジャーリーグのポストシーズン。その地区シリーズでパドレスと対戦しているドジャースにあって、ベッツはなんと打率.000。レギュラーシーズン中に猛威を振るった打棒は鳴りを潜めている。 そもそもポストシーズンで苦手意識があるのかもしれない。ベッツは2022年のパドレスとの地区シリーズ第3戦の第2打席から29打席無安打。一打席ごとの結果がより重要性を増す中で、32歳のスラッガーは精彩を欠いている。 「本当に何と言っていいのか分からない。ベストを尽くしている。だが、今は明らかに、十分ではない」 MLB公式サイトの取材でそう漏らすベッツ。レギュラーシーズン以上にマークが強まる影響はあるにせよ、「(打てないことから)逃げる方法はない。世界中がそのことを知っているし、私も知っている。楽しいことではない。その事実は知っている」と己に言い聞かせるように語る口調からも悩みの深さは窺い知れる。 現地時間10月7日に敵地で開かれた練習でも淡々と打撃練習をこなした。米スポーツ専門局『ESPN』によれば、この日は400回以上もバットを振ったという。「頭を休めると状況は悪化する。努力し続けないといけない」と語る姿勢からは、何とかして一本打とうという執念すら感じられる。 「誰も俺以上に俺に厳しくすることはできないんだ。俺にできることは前を向くことだけ。そこに求めるものがあることはわかっている」 投手陣が2戦で15失点を喫しているドジャースの現状を考えれば、打線の奮起が求められる。それだけに打線の肝となるベッツの復調は、今回の地区シリーズのカギとなりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]