「犬が死ぬ」「拷問」…映画の苦手場面を事前にチェック 新サイト「ミルマ」に肯定的反響
動物の死や暴力シーンなど、見たい映画に自分の苦手な描写があるのか調べられるサイト「milma.jp」(ミルマ)がサービスを開始し、話題を呼んでいる。「誰もが安心して作品を楽しめるように」という趣旨のサービス。今のところネタバレや表現規制への懸念の声は少なく、肯定的な反響が多いようだ。 【画像】映画サイト「milma.jp」のトリガー一覧。映画の表現に対するさまざまな不安、恐怖がずらりと並ぶ ■100の「地雷」をチェック ミルマは現在、海外や日本の映画、配信ドラマなど約5000本の作品を掲載。利用者は、各作品で「犬が死ぬ」「誰かが高所から落ちる」「突然大きな音がする」など約100の「トリガー」について有無を調べたり、自分で情報を投稿したりできる。 同サイトは、米のサイト「DoesTheDogDie.com」と提携し、フォーマットを日本向けにローカライズしたもの。ミルマの運営会社「エクラン」の本田敬代表取締役は、「私もある映画の拷問シーンで気分が悪くなり、劇場を出たことがあった。『DoesTheDogー』を知り、日本にもこんなサイトがあれば、みんなが映画と〝不幸な出会い〟をせずに楽しめると思った」と話す。 ■さまざまな不安、恐怖 ミルマでは、利用者は自分にとっての「地雷」表現を、新着、映画名検索、トリガー一覧の3つから探すことができる。 トリガー一覧には「児童虐待がある」「ヌードシーンがある」「反ユダヤ主義がある」「同性愛者への誹謗中傷表現」などの項目が並ぶ。 さらに「ピエロがいる」「誰かが嘔吐する」や、人形やロボットなど人間そっくりのものへの恐怖を示す「オートマトノフォビアがある」、登場人物が鑑賞者に話しかける表現が苦手な人向けの「第4の壁が壊される」という項目も。さまざまな恐怖や不安を抱えて映画を見ている人がいることが分かる。 本田さんは「トリガーは米サイトのものを一部抜粋して掲載した。今後は『津波の場面がある』など、日本特有のトリガーも用意していきたい」としている。 ■「”地図”として使ってほしい」