これぞフォルクスワーゲンの底力 新型T-Cross試乗記
内外装のデザインも良い!
エクステリアは、ヘッドランプとグリルとエアダムに変更が加えられた。リヤコンビネーションランプもX字のパターンが目をひく。前後ともに左右一直線のLEDのシグネチャーランプが採用されたのも特筆点。 インテリアでは、大型10.25インチのデジタルメータークラスターがオプションで用意され、計器版をほぼめいっぱい使って、ナビゲーションの地図表示が可能だ。 エアコンなどの操作は物理的スイッチが残されているし、なんといまどき珍しい、レバータイプのパーキングブレーキも備えている。最近はスイッチ式のパーキングブレーキが多いものの、これはこれでしっかりブレーキをかけられる感があって良い。 もうひとつ、個人的にいいなぁと思うのは、しゃれたシート地が用意されている点。ファブリックシートのカラーコンビネーションが良いのだ。ブルーとグレー、それとグレーの濃淡のコンビネーションが選べる。日本車にはまずない組合せ。 車体色も、写真の「アスコットグレー」をはじめ、「クリアブルーメタリック」、「キングスレッドメタリック」、「グレープイエロー」など、かなり楽しい色が選択可能。日本では黒内装に白の外板色なんて組合せが好まれているようだけれど、T-Crossには気分が明るくなるようなカラーが似合う、と、思った。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)