生保代理店への出向者による情報漏えい42万件、生保協会長
(ブルームバーグ): 生命保険協会の永島英器会長(明治安田生命社長)は15日の定例会見で、生保各社からの代理店への出向者による情報漏えいが10月末時点で延べ42万2000件に上ったとの調査結果を明らかにした。
生保各社が金融庁に報告した。対象は保険会社18社から、34の代理店への出向者による情報漏えい。漏えいしたのは、保険会社の証券番号や契約者名などの個人情報。二次利用や営業目的での利用は確認されていないという。
金融庁と生保協会は8月26日、生保各社に対して出向先代理店の個人情報漏えいについて調査するよう求めた。当初は9月6日を締め切りのめどとしていたが、さらなる調査が必要として現在も調査を行っている社があり、全容把握にはまだ時間を要するとしている。
永島会長は「顧客や関係者にご心配、ご迷惑をおかけしていることを深くおわび申し上げる」と謝罪した。11月13日付で不適切な情報取得の再発防止と個人情報の適切な取り扱いについて会員各社に要請した。最終報告結果を踏まえ、必要な対応を検討すると述べた。
(c)2024 Bloomberg L.P.
Nao Sano