病害虫「キクビスカシバ」 和歌山県内キウイフルーツ圃場で初確認
和歌山県は29日、紀の川市、海南市、湯浅町、かつらぎ町の4市町のキウイフルーツ栽培ほ場で病害虫の「キクビスカシバ」が確認されたとして「病害虫発生予察特殊報」を発表した。県内のキウイフルーツからは初確認。今のところ営農に大きな被害はないという。 県によると、6月に湯浅町のキウイフルーツの木の枝で虫ふんと木くずが混ざった「フラス」と幼虫が見つかり、スカシバ類とみられたため、8~10月に産地5市町でキクビスカシバのフェロモントラップを仕掛けたところ4市町で確認され、専門家によりキクビスカシバと特定された。 成虫は羽を広げた長さ3~4・5センチくらい。食害被害にあった枝は枯死したり葉色が悪くなったりする。被害を見つけた際の対策は、わずかなら枝を切断するなどして除去し、大きい場合は農薬散布などを行うという。