J2昇格の富山・碓井聖生、2ゴール「あまり覚えていない。みんなが駆け寄ってきて、つかんだんだと思った」
◇7日 J2昇格プレーオフ決勝 富山2―2松本(富山県総合運動公園陸上競技場) 富山が終了間際のゴールで松本と引き分け、11年ぶりとなるJ2昇格を決めた。 反撃ゴールに劇的昇格弾。富山のFW碓井聖生が全2得点をたたき出し、チームを11年ぶりのJ2の舞台に押し上げた。昇格を告げる笛も「あまり覚えていない。チームのみんなが駆け寄ってきて、昇格をつかんだんだと思った」。 実感が沸き上がるのと同時に涙も込み上げた。 0―2の後半35分の1点目も、後半追加タイムに同点に追いついた2点目もいずれも自身が「苦手」と明かすヘディングから生まれた。「プロになってヘッドでの得点は初めて」を誇らしくもあり、照れくさそうな笑いを浮かべた。 大一番で立役者となった裏には並々ならぬクラブへの思いがあった。富山県で生まれ、名門の富山第一高出身で、「自分が活躍して地元を盛り上げたかった」。富山が誇る点取り屋が有言実行を果たし、ホーム「県総」で愛する地元に歓喜をもたらした。
中日スポーツ