助っ人の歴代ベストナイン クロマティにラミレス…セ・リーグで最強の外野手は?【愛すべき助っ人たち】
シーズン60本塁打のバレンティンも
前回は助っ人の遊撃手を振り返ってみた。今回は外野手だが、プロ野球のベストナインは外野手として3人が選出される形だ。助っ人には外野に名選手が多いこともあり、今回はセ・リーグを中心に活躍した外野手に対象を絞ってみたい。 【選手データ】ウォーレン・クロマティ プロフィール・通算成績 全体的には一塁手に強打者が集中する傾向があるものの、外野手も負けていない。まず、巨人にはウォーレン・クロマティがいる。1984年から90年まで7年間プレー。通算951安打、171本塁打、558打点はチーム助っ人最多で、シーズン規定打席に到達した時点で打率4割を超えていた89年の打棒は強烈な印象を残す。 巨人だけで通算666安打、148本塁打、430打点を残してクロマティに続くのがアレックス・ラミレスだが、ラミレスは最初に所属したヤクルトだけで1184安打が助っ人トップで、211本塁打と752打点は2位。監督も務めたDeNAで現役を引退したが、外国人選手として初めて通算2000安打を突破しており、もちろん通算2017安打は歴代の助っ人でトップだ。そして、通算304本塁打と763打点でラミレスを超えたウラディミール・バレンティンは2013年のシーズン60本塁打でプロ野球の頂点に立つ。 一塁手に三冠王2度のランディ・バースがいる阪神には、外野手では来日1年目の10年に214安打を放ったマット・マートンもいる。6年間のプレーで通算1020安打を残したが、これは阪神の助っ人ではバースを大きく引き離す数字だ。中日で通算安打と打点の助っ人トップは24年オフに戦力外となったダヤン・ビシエドだが、守備のメインは一塁。通算161本塁打で1位のジーン・マーチンが外野手で、巨人のV10を阻んだ1974年のリーグ優勝に貢献したV戦士でもある。 24年の日本一に輝いたDeNAは、前回の日本一でもある1998年のロバート・ローズを筆頭に起源の大洋のころから内野手が優勢のチームだが、80年代の後半には強打のカルロス・ポンセ、巧打のジム・パチョレックが外野手として活躍している。 まだまだ名前を挙げたい名選手がいるのだが……各チームの数字から見ていっただけで紙幅が尽きてしまった。次回はパ・リーグの外野手を振り返りたい。 写真=BBM
週刊ベースボール