【MLB】37歳のクロフォードに複数のチームが興味か Gグラブ賞4度の名遊撃手 現役引退の可能性も
ジャイアンツ一筋13年のメジャー生活でオールスター・ゲーム選出3度、シルバースラッガー賞1度、ゴールドグラブ賞4度、ワールドシリーズ制覇2度の輝かしい実績を残してきたブランドン・クロフォード。先週37歳となったばかりの名遊撃手は今オフ、キャリアで初めてFAとなったが、目立った動きがない状況が続いている。しかし、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ジャイアンツと再契約する可能性はないものの、複数のチームが興味を示しているようだ。 ジャイアンツとの契約最終年となった昨季、クロフォードは94試合に出場して打率.194、7本塁打、38打点、3盗塁、OPS.587と低迷。2021年には打率.298、24本塁打、90打点、11盗塁、OPS.895という自己最高の成績を残したが、その後の2年間で急激に衰えが進行した。守備面でも衰えが目立つようになっており、守備防御点は2021年の+6から2022年は-6、昨季は自己ワーストの-14まで悪化。スタットキャストによる守備指標OAAを見ると、依然として平均以上の遊撃手ではあるものの、もはや以前のような好守は期待できないだろう。 クロフォードもそうした現実を受け止めており、メジャーでは野手登板した1試合を除き、遊撃以外のポジションを守った経験がないものの、二塁や三塁へのコンバートを受け入れる姿勢を見せているという。ただし、クロフォードの考えをよく知る関係者によると、クロフォードは「適切な機会が得られなければ引退する可能性もある」と話しており、現役続行は各チームからのオファー次第ということになりそうだ。 移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「クロフォードがベイエリアでキャリアを終えたいのであれば、現役生活の最後をアスレチックスでプレーすることを検討すべきだろう」と指摘。アスレチックスは確固たる正遊撃手が不在であり、ニック・アレンやダレル・ヘルナイスといった若手遊撃手にとって、クロフォードは最高のお手本となるはずだ。果たしてクロフォードはどんな決断を下すのだろうか。