日高2デイズエンデューロを完走したCRF250Lで、北海道ツーリングを満喫!【最新国産トレールバイクで伝統の日高エンデューロに挑戦! 宮崎大吾の日高参戦記 VOL.8】
秋の北海道はすでに寒い
秋の北海道、すでにかなり寒く、レインウエアを中に着込み、その上からジャケットを着ました(これ、効果的ですし見た目も悪くないのでオススメです)。結局最初から最後までこの格好でしたから、基本的に肌寒かったです。ただ天候には恵まれました。透き通る空気の中、翌朝向かったのはトムラウシ。かつてヌプントムラウシ温泉という野趣溢れる露天風呂に何度か行ったことがありますが、残念ながら道が崩壊、復旧の目処がたたないそうで、そこまでは行けませんでした。 それでもトムラウシ山方面に向かう林道や、道中で見かけた名もなきダート道などを走り満足。日高では土日250kmくらい、ほぼダートを走り、レースをしてきたこの身なのに、まだまだ走れる&走りたいと思わせるCRF250Lの「トレールバイクの底力」を強く感じました。それになにしろ、私の体の疲労感が驚くほど少ない!レーサーでこれだけの量を走っていたら、経験上間違いなくお尻が痛く、全身筋肉痛になっていてもおかしくないのですが、これが余裕なんです! よく晴れ渡った秋の北海道の林道を快走。前日までお腹いっぱい日高のレースで林道を走っているのに、まだまだ走りたいと思わせてくれる大地、そしてCRF250Lなのです。 林道ではなく、ただの未舗装路。この魅力は北海道ならではのものです。お目当ての林道が閉鎖されていてもダートを走る欲求は満たされるのです。 夕暮れのストレートダートを走っていたら、20代の自分の旅を思い出しました。オフロードライダーとしてこの光景を最高だと思う自分の感覚もほとんど変わっていませんが、景観が変わっていない北海道そのものの存在も、なんだか嬉しかったです。
露天風呂「ヌプントムラウシ温泉」
野原にポツンと佇む露天風呂「ヌプントムラウシ温泉」に久々に訪れたかったのですが、林道崩壊のため通行止めでした。 25年前、友人と夕暮れに走り鹿の親子と遭遇した糠平湖のダート道、月明かりが湖に照らされてとても美しいところでした。当時はGoProなどのカメラも存在しておらず、ソニーのマメカムをヘルメットにくっつけて、ウエストバッグにハンディカムを仕込んで動画撮影。友人と編集した思い出の地でした。 だからどうしても今回再訪したかったのですが、ヒグマの出没のため完全封鎖されていました。道中にもヒグマ注意の看板が多く、この林道のゲートにも、ちょうど日高2デイズ土曜日の午前に「親子3匹発見」という生々しい情報が張り出されてあって、怖くなりました。当時と今では駆除する数や方針そのものが変化して個体数は増えていると言われていますが、走れなかったのは残念。まあ仕方ないですね。 25年前、友人と2人で走った思い出の林道(糠平三股線)はヒグマ出没のため封鎖されていました。当時はGoProもない時代、マメカムをヘルメットに装備して走行動画を撮影したりとエンジョイしていました。