防府に川内優輝あり 大会5度目の優勝 MGCの激走から約1か月半も「一生懸命頑張りました!」
◇第54回防府読売マラソン大会(3日、山口・防府) 第54回防府読売マラソン大会を制したのは、36歳の川内優輝選手でした。 【画像】MGCレース後に健闘をたたえあう大迫傑選手と川内優輝選手 10月のパリ五輪選考レース、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)に出場。スタートから1人飛び出す“魂の大逃走”で4位に入り、陸上ファンにその姿を焼き付けました。 それから約1か月半、今大会が自身132回目のマラソン挑戦。防府には、13年連続となる出場でした。 レースは終盤までもつれる展開。「(スパートは)行くしかないと。せっかくMGCでいい走りをして、『川内頑張れ!川内頑張れ!』と応援してくれたので、恥ずかしくないような走りをしようと思って一生懸命頑張りました!」と声援を力に変えます。足羽純実選手(28)や竹内竜真選手(31)を振り切り、2時間08分32秒のタイムで制しました。 去年は直前のケガもあり17位に終わり、「悔しくて悔しくてつらかった」といいます。それでも、「防府の人が応援してくれて励ましてくれて、MGCの結果につながったので、きょう優勝ができて本当にうれしい」と声援を送ったファンに感謝を伝えました。 また、大会記録まであと16秒に迫る大会歴代3位の記録には、「更新できなかったことは悔しい」と話し、「来年も今年のようないいメンバーと競り合って、もう一度挑戦したい」と来年の決意を口にします。 さらに、インタビューの最中には、川内選手を支える家族が登場。1歳になったばかりという息子さんには、「いつか、20年後には君が優勝するんだよ」と父の顔をみせました。