暗い地下道を明るく、犯罪の抑制へ 酒田・アートギャラリー展示替え
酒田市のJR酒田駅の東西をつなぐ地下道に絵画を飾り、犯罪防止や美化につなげる「地下道アートギャラリー」の展示が変更された。開所式が20日、同市酒田駅前交流拠点施設ミライニで開かれ、市内と遊佐町の中高生が描いた、庄内地域を題材にした色彩豊かな絵が地下道を彩っている。 アートギャラリーは2004年から毎年、酒田地区防犯協会連合会(会長・矢口明子酒田市長)が企画している。暗い地下道を明るい雰囲気にし、防犯につなげるのが目的。同市と遊佐町の中学、高校計12校から、各校1作品ずつ出品している。 開所式で酒田警察署の小川広治署長が「皆さんの絵のおかげで華やかになり、犯罪の抑制になっている」とあいさつ。出席した生徒たちは地下道に移動し、テープカットを行った。 通路には、両市町のマスコットキャラクターを始め、鳥海山や丸池(遊佐町)といった観光名所などを描いた作品が飾られた。酒田市の酒田南高は美術部を中心に夕日が沈む酒田港を描いた。1年薄衣柚夏さん(16)は「クルーズ船と飛島を描いて酒田らしさを演出した」と話した。