藤井7冠 伊藤匠叡王に逆転負け 団体戦唯一黒星に自虐 将棋SUNTORYオールスター東西対抗戦
将棋のSUNTORYオールスター東西対抗戦2024は15日、東京都渋谷区の明治神宮会館で行われ、今年4~6月の叡王戦5番勝負の再現となった藤井聡太王将(22)=7冠=VS伊藤匠叡王(22)戦は後手の伊藤が92手で勝った。 先手の藤井は得意の角換わり腰掛け銀を採用し、「こちらから攻めていく展開」に持ち込んだ。激しい序中盤を経てやや押し気味の終盤になだれ込んだが誤算が生じたもようで、伊藤に逆転を許した。 6対6の団体戦では西軍が5勝1敗と圧倒。藤井は唯一の黒星を喫することになり「私一人が取り残され、寂しいです」と自虐の弁を残した。 来年1月開幕のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)では4連覇を目指して永瀬拓矢九段(32)と対戦する。その永瀬は東軍2番手で上野裕寿四段(21)と対戦し、116手で敗れた。 団体戦後に行われたエキシビションのリレー対局では藤井が豊島将之九段(34)と、永瀬が佐藤天彦九段(34)とそれぞれ組んで対戦したが、登場順の関係ですれ違いとなり、直接指し合う「王将戦第0局」は実現しなかった。