TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)の街開きは2025年! 国際会議場、超高級ホテル、高級賃貸で、街は盛り上がる?
公園と一体型となった「文化創造棟」は、日本の四季を感じられるデザインに
文化創造棟は、イメージ図にあるようなユニークな建物で、まちのコンセプトである「100年先へ文化をつなぐ」という考えのもと、伝統と未来をつなぐ文化を生み出し続ける場になるとしている。 こちらの棟は、地上6階、地下3階建てで、各フロアはらせん状に行き来できるホワイエ(劇場やホールなどの、入口から観客席までの広い通路)やロビーを介してつながる構造となっている。 各種展覧会、ライブ、パフォーミングアート、イベント、学びなど、さまざまな文化フォーマットに対応する場となり、たとえば、地下3階には固定席最大1200席、スタンディング約2000名収容のホールが設置される。演目に合わせて客席数を変更でき、段床式・平土間式による自由な舞台レイアウトが可能で、近未来型のホールになる予定だ。
住宅棟は分譲なし。外国人向けの高級賃貸が中心か
そして、一番北側、田町寄りに建設が進められているのが住宅棟だ。地上44階・地下2階建ての超高層マンションで、2025年度の竣工予定だ。 低層部にはインターナショナルスクールが設置され、中層部分に一般の賃貸住宅、高層部分に国際水準の高級賃貸住宅が入る。 分譲となれば、立地の良さからいってもかなりの高額物件になり、それでも競争倍率何倍もの人気になるのは間違いないが、残念ながら分譲住宅はなく、すべて国際水準の賃貸住宅になる予定。外国人ビジネスワーカーを念頭に置き、テラス型住戸を含むレジデンスになる。 低層部のインターナショナルスクールとともに、多言語対応の子育て支援施設も設置されるので、外国人ワーカー、その家族にとって暮らしやすい環境が形成されるのではないだろうか。 高輪ゲートウェイ駅周辺の家賃相場※は、3LDKが35.27万円、4LDKが74.41万円。新築でかつ立地条件に恵まれた住宅棟だけに、とてもそんなレベルにおさまるものではないだろう。 専有面積200㎡以上の住戸も設置される見込みで、そうなると最高200万円、300万円といった賃料になると想定される。それでも、いまの円安の時代、外資系企業や外国人ワーカーにとってはさほどの負担にはならないのかもしれず、すぐにも満室になるだろう。(※住宅情報サイト アットホームから。2024年5月時点の情報)
2025年の街開きに向け、不動産価格は上昇するか
このTAKANAWA GATEWAY CITYの開発を推進しているJR東日本では、2025年3月の街開きに向けて、2024年3月と5月に「TAKANAWA GATEWAY CITY街開き前年祭」を開催、約1年後に迫った街開きに向けてのムードを盛り上げている。 TAKANAWA GATEWAY CITYは、都内最大規模の再開発プロジェクトであると同時に、JR東日本が手がける事業としても過去最大規模なのだ。それこそ本腰を入れたものになるだろう。 住宅棟に分譲マンションがなかったことは非常に残念だが、1年後に出現する新しい街が、周辺の不動産価格を上昇させるのに一役買うのだろうか?
山下和之
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