新・青春18きっぷ「3日間用でいける“北限”」とは? オプション券ほんとに使える? 存在する“限界突破テク” 【東京―北海道編】
東京から新青森へは3つのルートがある
リニューアルされた「青春18きっぷ」のなかでも、気になるのが「3日間用」(1万円)の登場と、「北海道新幹線オプション券」(4500円)のルール変更です。オプション券は北海道新幹線の乗車区間が奥津軽いまべつ~木古内間だったものが、新青森~木古内間へと拡大されています。東京発でこのふたつを活用した場合に、どのような旅が楽しめるのか考えてみたいと思います。 【えー…】これが「18きっぷ3日用+オプション券」で行ける北海道の“限界”です(地図/写真) ちなみに、同じ期間に発売されている「北海道&東日本パス」(1万1330円)のほうが連続7日間有効、IGRいわて銀河鉄道や青い森鉄道など乗車できる第三セクターも多く、さらに北海道新幹線の新青森~新函館北斗間も、特定特急券(4000円)があれば乗車できるので、4日以上の行程ならこちらがお得になります。このきっぷとの比較も取り上げつつ考えてみます。 まず東京(上野)から「青春18きっぷ」で北海道をめざす場合、1日目にアクセスできるのは新青森までです。東北本線経由、常磐線経由、上越線経由の3ルートいずれも、新青森着は22時11分です。 より遅い出発でアクセスできるのが東北本線経由。6時08分上野発の宇都宮線に乗車できれば、新青森に到達できます。ルートは東北本線で岩手県の北上まで北に進み、北上から北上線、奥羽本線経由。仙台に13時08分着、秋田に19時12分着と進み、秋田19時23分発の青森行き快速列車で移動します。なお、上野5時10分発の始発に乗ると、北上まで約1時間先行し、仙台などで昼食をとることも可能です。 秋田から乗車する快速列車は青森駅に22時17分着なので、新青森にホテルを確保できないときは青森駅周辺のホテルを探してみましょう。また繁華街があるのは青森なので、青森なら深夜営業している飲食店もあります。
2日目は「新青森から北海道日帰り旅」が必須
2日目。「青春18きっぷ」の「北海道新幹線オプション券(4500円)」を利用できる木古内停車の北海道新幹線は、新青森7時56分発の「はやて93号」、9時51分発の「はやぶさ1号」が候補になります。「はやて93号」なら函館着が10時12分、「はやぶさ1号」なら函館着は12時21分です。 これがルール改定前は、青森から津軽線で蟹田へ、蟹田から代行バスで奥津軽いまべつ駅に行く必要があったため、青森を6時16分発の津軽線に乗車する必要がありました。ルール改定のおかげで青森泊なら駅近くの朝市などを覗いてから、新青森へと向かうこともできそうです。 ただ、この時点で3日目の帰路を考えておく必要があります。3日目に東京へ戻るには、奥羽本線始発列車での青森・新青森発が必要となるため、2日目は新青森からの北海道日帰りが必須です。 帰路の「北海道新幹線オプション券」を使用できる最終の移動は、函館を19時25分発の道南いさりび鉄道で木古内に20時31分着、20時56分発の北海道新幹線「はやて98号」で新青森21時45分着(または木古内で途中下車をして「はやて100号」新青森22時59分着も可能)です。 このため、新青森や青森に2泊でホテルを確保しておけば、北海道へは身軽な荷物で行ってくることができるようになります。