新・青春18きっぷ「3日間用でいける“北限”」とは? オプション券ほんとに使える? 存在する“限界突破テク” 【東京―北海道編】
函館滞在なら実に9時間確保可能 だがそれでいいのか!?
では、2日目の北海道で何ができるでしょうか。 「北海道新幹線オプション券」を利用すると、函館の到着が10時12分、函館発の最終が19時25分で滞在時間が9時間以上もあります。 実は「北海道新幹線オプション券」の新ルールでいちばんの恩恵があるのが、函館からの復路です。北海道新幹線の奥津軽いまべつで下車が必要だった改定前は、函館13時36分発の道南いさりび鉄道に乗らなければ、青森まで戻ることができませんでした。ルール改定により実に6時間もの余裕が生まれたことになります。 この9時間以上という滞在時間を函館観光に終始してもいいのですが、それでは「青春18きっぷ」の2日目をほぼ無駄にしていることにもなります。そこで、函館本線でどこまで北上できるかを考えてみます。
2日目の北海道の“北限”とは?
函館着後にすぐの列車での移動をとると、11時06分発の函館本線で森着が12時28分。森での乗り継ぎ時間が約1時間20分あるので、ここで名物の「いかめし」を購入することもできます。森からは13時50分の函館本線長万部行きに乗り、長万部に14時56分着。ここが限界到達駅となります。 折り返し函館行き列車の長万部発は16時20分。かつて函館本線を跨いでいた温泉街への跨線橋が北海道新幹線の工事に伴いなくなってしまったため、歩くと片道約20分かかることにはなりますが、長万部温泉の旅館で日帰り入浴をしてくることができそうです。名物の「かにめし」を予約しておくのもいいかもしれません。 ちなみに長万部14時56分着の列車は函館12時35分発の列車です。青森から函館へ10時12分到着後に、朝市での食事や買い物に2時間以上の時間を確保することもできます。 長万部から戻る函館本線は、五稜郭着が19時21分。木古内行きの道南いさりび鉄道は五稜郭発が19時31分です。函館まで行ってしまうと乗り換えが間に合わないので注意しましょう。