新・青春18きっぷ「3日間用でいける“北限”」とは? オプション券ほんとに使える? 存在する“限界突破テク” 【東京―北海道編】
3日目 青森から東京へ…「北海道&東日本パス」ならどうだった?
3日目。新青森を5時46分発、青森なら5時41発の奥羽本線の始発列車に乗車することで、その日のうちに東京へと戻ることができます。奥羽本線を秋田から横手へ、横手から北上線で北上へ、北上から東北本線を仙台へと向かうルートで、仙台には15時30分着。 仙台からは東北本線経由、常磐線経由ともに東京まで帰ることができますが、より早いのは常磐線経由で、仙台15時34分発で上野へ22時56分に着きます。 ちなみに、今回の北海道行きで「北海道&東日本パス」を活用した場合はどうだったでしょうか。 このきっぷは、新青森~新函館北斗の北海道新幹線に特定特急券を追加することで乗車できるため、1日目のうちに函館到着が可能です。4日以上の旅ができるなら断然こちらがお得です。 3日間の旅と考えると、時間効率がいいのは「北海道&東日本パス」、金額的には「青春18きっぷ」3日間用ですが、「北海道新幹線オプション券」を往復で利用すると考えると合計額は「青春18きっぷ+北海道新幹線オプション券2枚」が1万9000円、「北海道&東日本パス+特定特急券2枚」が1万9330円と、ほぼ差額はなくなります。
フェリー活用で、より時間の余裕が生まれる
津軽海峡の移動に、かつての青函連絡船のような風情を感じられるフェリーを利用することを検討してもいいかもしれません。青森と函館の間には青函フェリー(8往復/冬季の片道最低運賃2200円)と津軽海峡フェリー(6往復/片道最低運賃2860~3420円)の2社が運行しており、所要時間は3時間40~50分。 それぞれフェリー乗り場は駅から離れているものの、料金を抑えた事前予約制の定額タクシーが用意されています。深夜の便を利用すれば船内泊となり、宿泊代を浮かせることにもなります。 往復フェリーを利用すると、函館8時18分発の函館本線長万部行きに乗車することで、2日目に函館本線(山線)の倶知安まで足を延ばせます。倶知安着が15時02分で倶知安発が16時53分と1時間51分の滞在時間となります。途中駅のニセコなら滞在時間2時間24分、比羅夫なら滞在時間2時間7分です。 また復路のみをフェリーにすることで、前述の長万部往復に、函館山ロープウェイなど函館の夜景観光を組み込むことができるようになります。 ちなみに、「北海道&東日本パス」で1日目に函館泊が実現しても、3日目に東京へ戻る場合は、2日目にアクセスできるのは倶知安まで。新函館北斗21時57分発の北海道新幹線最終列車で新青森または青森に戻っておく必要があります。