１０周年を迎えるマルクの庄司さん（右）と従業員

　福島県会津若松市一箕町亀賀の「カフェ＆デリ　ＭＡＲＣ（マルク）」が２６日に開店１０周年を迎える。就労継続支援Ａ型事業所で、従業員として働く障害者の自立や就労支援に成果を上げている。店長の庄司梓さんは「誇りを持って働ける場所として、これからも力を合わせていきたい」と話している。 　就労継続支援Ａ型は障害者と雇用契約を結び、将来的な一般就労へとつなげる仕組み。現在、庄司さんら職員５人と共に知的障害者ら１１人が接客や調理補助、会計などに当たる。庄司さんは「仕事を通して臨機応変な対応力が身に付いている」と笑顔を見せる。１０年間で障害者８人が店を〝卒業〟し、一般就労を果たした。 　「みんなで試行錯誤して、節目を迎えることができた」と振り返る庄司さん。店は健康志向のメニューが人気を集め、地域に広く親しまれている。今後は薬膳料理も増やしていく予定だ。庄司さんは「来店者の健康増進を通して、従業員に『自分たちも地域に貢献している』という気持ちを持ってもらえれば、うれしい」と期待を寄せている。

人気メニューの一つ「ローストビーフ丼」

　マルクは１０周年記念として２３日から２８日まで、「感謝ウイーク」を実施する。日替わりランチを通常のメニューから厳選した人気メニューにする。１１２０円で数量限定。オープン記念日の２６日は先着限定でプチケーキが付く。ランチタイムは午前１１時から午後３時まで。問い合わせはマルクへ。 　期間中のメニューは次の通り。 　▽２３日＝オープンサンドサラダランチ▽２４日＝ぜいたくパエリア▽２５日＝チキンカツ丼温玉のせ▽２６日＝濃厚黒ごま担々麵▽２７日＝シカゴ風ピザ▽２８日＝ローストビーフ丼 （会津版）