“ブチギレ”たエデルソンとベンタンクール、そしてポステコグルー 重要な一戦は怒りに満ちた試合に
荒れ狂う感情
プレミアリーグ第34節延期分、トッテナムとマンチェスター・シティの試合が行われ、0-2とシティの勝利に終わった。これにより全チームが消化試合数で並び、シティは勝点88で首位に。敗れたトッテナムは勝点63のままとなり、来季のCL出場権を獲得することができなくなった。 [動画]いまにも怒り出しそうな表情で会見を行うポステコグルー タイトルとCL権がかかった一戦だけに、凄まじい緊張感の試合となった。リラックスした様子は微塵もなく、代わりに表出したのは「怒り」の感情だ。55分に交代を命じられたトッテナムMFロドリゴ・ベンタンクールは、納得がいかない表情でベンチを思い切り蹴飛ばしていた。 また、クリスティアン・ロメロと交錯し、頭部を打った様子のシティGKエデルソンもバックアッパーのシュテファン・オルテガと交代。交代時にピッチ脇のクーラーボックスを蹴り上げ、怒りをあらわにした。「まだやれるのに!」。そんな感情を抑えきれなかったのだろう。両者ともどれほどの高い意識と緊張感をもって試合に臨んでいたかが伺い知れる。 また、1-0とされた直後にトッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督がサポーターとやり合う場面もあったようだ。英『Daily Mail』は、あるサポーターが、トッテナムが負けることでライバルのアーセナルのトロフィー獲得を阻止できることを喜び、ポステコグルーがそれに我慢できず言い合いをしていたと伝えている。 試合後の会見でも、ポステコグルーは憮然とした表情でインタビューに応え、「この48時間で、このクラブの基盤がかなり脆弱だということがわかった」と、終盤の戦いぶりに大きな不満を表していた。 スパーズはこれが今季ホームでの最終試合であり、最終節はアウェイで最下位シェフィールド・ユナイテッドと対戦。シティはホームに9位ウェストハムを迎える。泣いても笑っても怒っても、次節でプレミアリーグの23-24シーズンは最後となる。
構成/ザ・ワールド編集部