“推し”へのファンレターを「自分の言葉」で書く方法 他人の感想を見る前に実践 語彙力より大事なコツとは?
■言語化とは「細分化」のこと それでは紹介した①~③のプロセスについて、詳細に説明していきましょう。 ①~③でなにをやっているかというと、「自分がなにに感動したのか? どこを面白いと思ったのか? なんであの場面にもやもやしたのか? 違和感を覚えたのはなぜか?」など、自分の感情を細かく見ていく作業をしているんです。 ここでもっとも重要なことを言います。 「言語化するには、語彙力が必要だ」と世間ではよく言われますよね。本を読んで語彙力をつけろとか、聞いたことのある人は多いでしょう。
でも、推しの魅力を言語化するとき、本当に重要なのは語彙力ではありません。必要なのは、「細分化」です。言語化とは、いかに細分化できるかどうかなのです。 たとえば、あなたが好きなアイドルのライブについて語りたいとしましょう。ライブ、すごくよかった。あのよさを言語化したい。そう思ったときにまずやるべきは、「自分は」「どこが」よかったのかを具体的に思い出すことです。 これは箇条書きで構いません。下記に例を挙げますね。
【具体例】 ・一曲目に●●の曲がきたこと ・●●のタイミングのMCで「●●」という発言がでたこと ・●●のダンスがうまくなっていたこと ・●●の衣装がかわいかったこと などなど。ここで「感想」を書いてもいいですが、無理して書かなくても大丈夫。大切なのは心を動かされたところを細かく具体的に挙げること。 「好きだった」「よかった」「感動した」ところを挙げてもいいですし、反対に、「嫌だった」「違和感を覚えた」「好きじゃなかった」ところを挙げてもいいです。
全体的には好きだったとしても、ここはちょっと微妙だったな……と思う要素って、絶対にありますよね。無理して挙げる必要はないですが、あれば書いておいたほうが、あとで感想を書くときに役立ちます。 ■具体例の挙げ方 ライブ鑑賞の場合の具体例は、前ページで書いた要素になりますが、他のジャンルであれば下記のような項目を参考にしてみましょう。 ◎フィクション(小説・映画・漫画・舞台など) ・好きな/好きじゃないキャラクター