[猫学48回目]「猫学(ニャンコロジー)」を22倍くらい楽しむ方法
猫学を書き始めたのは2023年の猫の日(2月22日)ですから、年が明ければ丸2年に近づきます。これまで様々な意見や質問をいただきました。代表的なものをいくつかご紹介し、この機会にお答えしたいと思います。“○○を100倍楽しむ方法”といった本やマニュアルなどのタイトルがよくありますが、それをもじって今回のコラムは「猫学を22(ニャンニャン)倍くらい楽しむ方法」というテーマで進めてまいります。 【動画】南国生まれのノネコの「ハニー」、初めて見た雪に大興奮
ハニーはどうしている?
連載が始まった当初は、わが愛猫ハニー(メス、推定5歳)がよく登場していました。ただ23年10月、スピンオフ企画のよみうりカルチャー公開講座「猫学」が始まってからは、ハニーの登場がめっきり減り、脇役に追いやられた感は否めません。公開講座の詳報やダイジェストを毎回載せているため、彼女が登場する余地がないのです(これはひとえに筆者の責任ではあります)。
そんなわけでハニーは最近どうしている? と読者や知人からも聞かれます。もちろんハニーは生きております。元気すぎて、いくらか遠慮してもらいたいくらい、狭い拙宅を駆け回っています。 冬になると、私の肩に座り、首筋におなかをくっつける癖も相変わらずです。寒いから暖を取っているのです。夏に抱っこすると、暑苦しいとばかり、体をねじって逃げるのに現金なものです。
私はいま、日曜の午前からせっせと自宅のダイニングテーブルでこの原稿を書いています。少し離れたテーブルのへりにハニーが 悄しょう然ぜん と座っております。なぜ肩に乗らず、少し離れたところにいるのか。それは、ついさっき爪切りをされたためです。シャーッ! ウーッ! と飼い主を親の敵のように威嚇し、それでも爪を切られてしまって、悔しい気持ちがあるのでしょう。 そんなハニーの姿をスマホで撮って写真を載せるのも芸がないので、万年筆でスケッチしてみました。前脚をそろえて座るのはなじみの姿なのですけれど、その顔が少し不機嫌なのが伝わるでしょうか。ちなみにハニーの体の模様の特徴は渦巻きであることです。 ハニーがよく登場していた頃のコラムは、読売新聞オンラインの「コラム猫学」 などから遡ると、ご覧いただけます。