【資産運用のちょっとした豆知識】始めよう! 貯金と投資~72と126のルールとは~
「今年こそ貯金を増やしたい!」「新NISA制度で投資を始めたい!」いろいろな抱負を描いて、新年を迎えられているのではないでしょうか。本記事では、資産運用のちょっとした豆知識の紹介です。
72の法則とは?
例えば、100万円を期間1年間の定期預金に預けるとき、「満期時の取り扱いはどうしますか?」と聞かれます。選択肢は、(1) 元本自動継続、(2) 元利自動継続、(3) 自動解約の3つです。 1年後の満期時に、 (1) 元本の100万円はさらに1年間の定期預金として継続し、利息を受け取る (2) 元本の100万円に利息分を加えた金額を新規の元本として、1年間の定期預金として継続する (3) 元本の100万円と利息分をすべて受け取る のなかから選択します。 (2) の場合は、翌年は利息分もプラスした金額が新規の元本となりますので、これを10年も繰り返せば、雪だるま式に資産を増やすことができます。これが、複利運用です。 資産運用には、“72の法則”があります。これは、投資した元本を複利運用で2倍にするためには、どれだけの金利と年数が必要であるかを計算する方法です。数式は簡単で、「金利×年数=72」です。金利が決まれば、必要な年数を計算できます。金利1%なら72÷1=72となり、72年で元本は2倍になります。 (図表1)
これまでは、低金利が続いてきました。住宅ローンを借りている人を除けば、金利については無関心でいた人も多かったと思います。米ドルに代表される外貨預金の金利の引き上げが先行していますが、日本の金利も少しずつ上昇局面となっています。 例えば2023年11月には、某銀行が期間10年の定期預金の金利をこれまでの0.002%から100倍の0.2%に引き上げたことがニュースになりました。72の法則にあてはめると、「72÷0.2=360年」です。これではまだまだ、この法則を使うにはふさわしくないレベルです。それでも、今後の動向は気になります。