東京五輪を狙う天才中学生ボクサーが5連覇
天才中学生ボクサーは、来春からは高校へ進学予定。高校ではジムの先輩である井上尚弥が作ったセンバツ、インターハイ、国体の3大会でタイトルを総なめしての7冠超えを目指す。「井上さんのような7冠は難しいでしょう。でも少しでも近づけるように、取るべきタイトルを取りたい。その先の話ですが、東京五輪出場は目指したいですし、そこでのメダル獲得、そしてプロでの世界チャンピオンは将来の夢として持っておきたい」。 2020年の東京五輪で20歳。年齢的にもちょうどいい。それでもプロの酸いも甘いも知り尽くしている父は、「ボクシングはそこまで甘くない。でも夢を持つことは大事。ボクシングをがんばることで人生勉強になればいいと思っている、まだまだ五輪など語るような段階にはないし、その先のプロについても『よく考えろ』という気持ちでいますよ。僕がボクサーとしてはダメだっただけに超えていって欲しいですが、プロの世界は強い気持ちがなければ生きていけない世界です」と慎重だ。 父の心配をよそに大きな可能性を秘めた息子の志は高い。「ボクシングを面白いなと感じるときは、相手のパンチを外して打つとき。父を超えたいので、将来的に階級はフェザー級までで。どんどん伸びている身長は、そろそろ止まって欲しいんですよ」。 瞬きする度に、父譲りのクルクルと長いまつ毛が揺れる。 ボクシング界に出てきた逸材の6年後が楽しみである。 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)