【RIZIN】青木真也が〝安保瑠輝也VSガルシア〟に異議「〝拝金主義〟もそこまで行くとグレートだ」
大みそかの格闘技イベント「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)で対戦する元K―1スーパーライト級王者・安保瑠輝也(29)と、ボクシングの元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(26=米国)が、26日(日本時間27日)に米ロサンゼルスで会見した。ボクシングルールで行われる2分8ラウンドのエキシビション戦を〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)はどう見るのか。今回も忖度なしにぶった切った。 ロサンゼルスで会見を行った2人は、通訳を交えて舌戦を展開。「フ××ク・ユー!」と放送禁止用語を交えつつ、ガルシアが「アホたれ」とののしれば、安保も「インチキ小僧」と返すなど早くも戦闘モードに突入した。 この一戦に青木はまず「そもそもこの間『ドーピング検査をしっかりします』って言ったばっかりの団体が、ドーピング違反して処分されているヤツを使うのは都合がよすぎるんじゃないですかね」と声をしゃがれさせる。ガルシアは今年4月のドーピング違反でボクシングの試合は1年間の出場停止処分を受けている。それだけに「そのへん、みなさんはどうお考えなんですかね。〝拝金主義〟もそこまで行くとグレートだ。俺にも仕事をください…」と懇願した。 それはそれとして会見について「〝言葉の壁〟を感じたよね。ああいうふうな感じにしても盛り上がり切れないっていうかさ…」と通訳を介したトラッシュトークにメガネを光らせる。「そう考えると(フロイド)メイウェザーと、ちゃんともめた皇治は大したもんだよ」と2022年にメイウェザー陣営とすったもんだを繰り広げ、最終的にはそのボディーガードと戦った〝世界の田中〟こと皇治をなぜか称賛。そして「今回もライアン・ガルシアのコーチと皇治が戦えばいいんじゃないか」と斜め上の提言を放った。 一方、7月に引き分けたマニー・パッキャオ戦に続くボクシングのエキシビション戦になる、安保については「俺は、本当にもったいないと思ってるんだ。安保ってちゃんとやれば、世界のキックボクシングのトップを狙える選手なんだよ。ONEでもトップにいける」と力説。安保をK―1時代から野杁正明に並ぶ〝天才〟と呼んできた青木は、「それなのに、今のままじゃあ〝営業力がない皇治〟じゃないか。〝強い皇治〟になったってしょうがないだろ。何をやってるんだ!」と、あらぬ方向に流れ弾をぶっ放した。 また会見後、ガルシアをマネジメントするゴールデンボーイプロモーションズのオスカー・デラホーヤCEOが「X」(旧ツイッター)でこのエキシビション戦の開催を承認しないことを示唆するポストをした。これにも触れ「もしそれでガルシア戦がなくなったら、中嶋勝彦が代わりの相手として『残念だったな、俺だよ』って言いながら出てくると思う」とまことしやかに話す。最後に「そんなことより、俺は拳王との試合が話題になって、ONEの(7日の)試合がかき消されちゃったよ。これも黒幕の仕業なんじゃないか?」と意味不明な言葉を羅列し、自転車で走り去った。
前田聡