財新・中国サービスPMI、6月は51.2に低下 8カ月ぶり低水準
[北京 3日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが3日発表した6月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は51.2と5月の54.0から低下し、8カ月ぶりの低水準となった。新規受注の伸び鈍化などが重しとなった。 好不況の分かれ目である50は18カ月連続で上回った。景況感は4年ぶりの水準に落ち込んだ。 中国国家統計局が先週末発表した6月の製造業PMIも5カ月ぶりの低水準となっていた。 財新のPMIは新規受注のサブ指数が52.1と5月の55.4から低下。外需もやや減速した。 世界経済や競争激化への懸念から、景況感は2020年3月以来の低水準となった。 5月に拡大していた雇用は再び縮小した。 投入価格と生産価格は上昇が鈍化し、人件費や資材、輸送コストの上昇に悩む企業にとって安心材料となった。 製造業とサービス部門を合わせた総合PMIは52.8で、5月の54.1から低下した。 市場は今月中旬に開かれる中国共産党の重要会議、第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)に注目している。 財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は「財政・税制改革は市場参加者により楽観的な期待を抱かせることに重点を置くべきだ」と述べた。