「メンソレータム」のバズった“リップフォンデュ” 復活劇のウラに“深緑”への信頼
リニューアルを先導したのは2020年入社の梅田氏をはじめとする若手社員。若者と同じ目線で、プランプリップにありがちな欠点を克服すべく試作を繰り返し、新生“リップフォンデュ”を完成させた。また、それをサポートしたのは先輩社員の多田氏だ。「プランプ効果は、刺激が強すぎると逆に荒れてしまったり、ピリピリとした痛みを伴う場合があります。ですが、この“リップフォンデュ”はスーッとした心地よい清涼感はありつつも、誰が使っても荒れないような処方に仕上げています。安心・やさしさに真剣に向き合ってきた『メンソレータム』だからこそ実現した、努力の結晶といえる1本です」と胸を張る。
梅田氏は、「ゆくゆくは“リップフォンデュ”が、長く愛される1本になってほしい」と思い描く。「リップは一度使って気に入っていただければ、簡単にファンは離れない。リピートを繰り返しながら、ブランド愛が醸成されていきます」。梅田氏は、自身の経験からもそう感じているという。「私も学生時代に『メンソレータム』のリップシリーズ“もぎたて果実”を愛用していて。それ以来、荒れずにしっかりケアできる『メンソレータム』というブランドから離れられなくなったのです」。
学生時代からずっと、「メンソレータム」のリップを使っているーーそんな人もきっと多いはず。「今の中学生や高校生にとって、“リップフォンデュ”もそんな1本に成長してくれたらと思っているんです」と梅田氏は前を見据える。