【ソフトバンク】21歳・井上朋也〝高校50発男〟が決意の変化「打率を残していきたい」
ソフトバンク期待の大器・井上朋也内野手(21)がプロ5年目となる2025シーズンにかける決意を明かした。2020年ドラフト1位でホークスに入団した有望株は23年シーズンにプロ初安打、本塁打を放つなど15試合で打率2割6分3厘の成績を残したが、24年シーズンは5試合の出場で無安打に終わった。そろそろ結果を残したい若鷹は、どのような思いで春を待っているのか。胸中を直撃した。 ──二軍では安定した成績だったが、一軍ではもがいた一年 井上 自分の中ではあまりうまくいってない。いろいろずっと試しながらやっていました。 ──今の手応えは 井上 秋のキャンプ中盤くらいで良い感覚に出会えたので、それをずっと継続してやっている。(キャンプでは)練習時間も増えてやりたいことができた。 ──具体的には 井上 体のメカニズムについて、明石コーチと長谷川さんにいろいろ話を聞きながらやってきた。 ──R&Dなど球団ではいろいろな機器を使っている。やりやすさは 井上 最初はちょっと抵抗というか、少しやりづらい部分はあったんすけど、やっていくうちに機器でしかできない良さも感じた。 ──来季自分の中で求めたいところは 井上 打率を残していきたい。段階を踏めばもちろん本塁打を打ちたいんですけど、秋季キャンプの時に明石さんといろいろ話をして。(本塁打と打率の)両方を求めてやっていたら、なかなかうまく進んでいかないと思うので、まずは率を残す打撃を覚えて、その後長打を打てるようにしていこうという話になった。 ──今季始まった時はまだ長打への比重が高かった 井上 今年は打率を重点置きながらやっていた。それで少しずつ結果も出てきているので、そこを一度突き詰めて。 ──高校通算50発でプロに入ってきた。いつ頃から意識の変化 井上 2年目ぐらいからその意識はあった。二軍で率を残せないと一軍ではなかなかチャンスがない。(本塁打は)信頼を得て(一軍で)使ってもらえるようになってから。 ──元々ご自身の中では「ヒットの延長線上が本塁打」それとも「本塁打の打ち損じがヒット」 井上 ヒットの延長線上ですね。 ──12月15日には母校・花咲徳栄高出身の選手で野球教室も 井上 そうですね、野村さん(日本ハム)や西川愛也さん(西武)とかとお話しました。 ──シーズン中も連絡を取ったり 井上 野村さんが一番取る。野球の話をすることが多いですね。いろいろ聞いてこういう考え方もあるんだなと。 ──今年の自主トレは栗原選手とではなく仲田選手らと。経緯は 井上 元々は11月に一緒に練習しようと言っていた。そこから一緒にしようと。 ──25年シーズンの目標 井上 レギュラーを取りにいきたいです。取りにいきます。(筑後にいるのは)24年シーズンで終わりにしたいです。 ☆いのうえ・ともや 2003年1月28日生まれ、大阪府四条畷市出身。右投げ右打ち、内野手。背番号43。身長182センチ、体重89キロ。花咲徳栄高では1年時からスタメンを張り、第100回全国高校野球選手権記念大会にも出場した。高校通算50本塁打の打撃力が高く評価され、20年ドラフト1位でホークスに入団。23年にはプロ初安打、初本塁打を記録した。24年シーズンは5試合の出場で10打数無安打に終わった。二軍では94試合の出場で打率2割8分8厘、4本塁打、41打点。
松岡直生