「178万円絶対やるべき」と維新・吉村代表「壁」引き上げ巡り 与党は維新・国民を天秤に?キーマン直撃
■吉村氏「維新の代表は私 決定権は私にあります」
番組コメンテーターの京都大学大学院の藤井聡教授は「政治評論家などの間では、石破首相にも近いと言われる、前原誠司共同代表の影響で、天秤にかけられるような状況になるのでは、と危惧、懸念している人が多い」と指摘します。 【日本維新の会 吉村洋文代表】「日本維新の会の代表は私ですから。決定権は私にありますから、最後の判断は私がやります。もちろん国会での活動はできないんですけれども、でも前原さんもそれは分かってくださってますので。経験のある方なのでやっていただいてますけど、前原さんも選挙で選ばれた代表じゃないっていうのは分かっていらっしゃいますから。メディアが面白おかしく(かつて同じ党で対立していた)前原さんと玉木さん(の写真などイメージ)を掲げますが、日本維新の会の代表は私です」 さらに、関西テレビの神崎博報道デスクは次のように指摘します。 【神崎報道デスク】「自民や公明の立場からすると、過半数には十数人の議員の数が足りないだけです。過半数を取るために協力するのは維新か国民のどちらかでいいのです。自民党的な考え方で行くと。両方の協力を取り付ける必要は、全くないので、与党側から見ると、(教育無償化の)6000億なのか、(103万円の壁の)7.8兆なのか、というと、言葉が悪いのですが、お安く済む6000億の方だけ飲んで、なるべく維新を自分の近くに近づけたい。うまくいけば予算にも賛成してもらいたいという思惑があると思う」
■高校無償化 本気でやりたい
こうした指摘もある中、吉村代表は「年収の壁」も「高校無償化」も実現するのであれば、国民と維新でがっちりタッグを組み、ここから政局を変えていくというスタンスなのか聞いてみると。 【日本維新の会 吉村洋文代表】「もうこの改革については塊になるのはありだと思います。僕も高校無償化について一言言わせていただきたいのは、よく『お安く済む』とか言われるんですけど、本気でやりたいんですよ、これを。どんな家庭に生まれても、どんな家庭環境だったとしても、この学校、高校行きたいなと思えば、僕はその道が開けてる社会を作りたいと思ってる」 「だからこそ僕は、大阪で増税じゃなくて改革で財源を生み出して、財政立て直して実際やってるので。全国の子供たちの『自分の行きたい学校に行けるような社会に』という思いはあります。だから政局じゃないんです。ただ本気でやるんだったら、確かに一緒にやった方が難易度は上がると思います。それでも本気でやるなら、僕はやりますよ。賛成だから」
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