【アロンソの忘れられない日】 アストン マーティン・ヴァルキリー納車 最も手の込んだディテールとは?
モナコ発
アストン マーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのドライバーであるフェルナンド・アロンソの下に究極のハイパーカーで真の公道仕様のF1カー、アストン マーティン・ヴァルキリーが届き、早速モナコ市街を走行した。 【写真】フェルナンド・アロンソとヴァルキリーをみる (117枚) アロンソはアイコニックなモンテカルロ・ベイ・ホテルを新車のヴァルキリーで出発し、アストン マーティンのビスポーク・サービスQ byアストン マーティンのデザイン・チームと共同で創り出したビスポーク仕様を披露したという。 アストン マーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのレーシングカー、AMR24にインスピレーションを得たアロンソのヴァルキリーは、サテン・アストン マーティン・レーシンググリーンのペイントに、そのボディカラーによく映えるビスポークのサテン・ライムで「AMR」のグラフィックスが描かれ、このハイパーカーが持つ空力性能を強調している。 洞窟を思わせる広々としたベンチュリ・トンネルは、スピードレッドとライトブルーおよびダークブルーのグラフィックスでさらに存在感を際立たせているという。 ルーフ、エンジンカバー、ロア・エアロはカーボン剥き出しで、チタン製のアストン マーティン・ウィングバッジが誇らしげにノーズを飾り、リアには「CAUTION HOT」というビスポークのグラフィックスが施されている。
どんな特別仕様?
ドライバー中心のキャビンに目を向けると、ここでも広範に剥き出しカーボンが使用され、ピュアブラックのアルカンターラにはコントラスト色のAMRライムでステッチが施される。同じAMRライムの糸で、ヘッドレストにアロンソの悪名高いロゴの刺繍も見られる。 おそらく最も手の込んだディテールは、実際ほとんどの人の目には触れることのない場所にあり、それは「14」という数字が刻まれた、レッド・アルマイト仕上げのアクセル・ペダルだ。 言うまでもなく、フェルナンド・アロンソが1996年7月14日、14歳のときに#14でカートレースの世界チャンピオンになったときに自身で選んだドライバーナンバーへのオマージュだという。 ■フェルナンド・アロンソのコメント 「この日をどれほど心待ちにしていたかは、言葉では言い表しがたいものがあります。自分の、しかもQ byアストン マーティンのチームと密接に協力して創り上げたヴァルキリーの運転席に座った、忘れられない日となるでしょう。 ヴァルキリーは公道で走ることのできる真のF1カーです。アストン マーティンのサーキット経験から得られた知識と技術が本当に多く詰め込まれていて、走らせてみるのが待ち切れません」