犯罪被害者週間にコンサート 「支援活動知ってもらいたい」
犯罪被害者週間(25日~12月1日)に合わせて被害者支援への理解を広げようと、和歌山県と県警、公益社団法人「紀の国被害者支援センター」が25日、和歌山市中の商業施設「イオンモール和歌山」で、警察音楽隊による「ふれあいコンサート」を開いた。 警察音楽隊員は買い物客らを前に、「花は咲く」「JUPITER」「上を向いて歩こう」などを演奏。その合間に県警広報県民課が、万が一被害者になった場合に同センターから支援を受けられることや、性犯罪被害相談電話(#8103)について紹介した。 同センターは事件や事故などの被害者やその家族を支援する民間団体で、専門的な研修を受けた相談員が、電話や面談による相談や裁判所や病院などの付き添いなどを行っている。 相談や直接支援の件数は平成22年以降で、令和2年度が計765件と最も多く、5年度は計571件となっている。5年度の罪種別に支援の割合が高いのは性犯罪(43%)、殺人(17%)、交通事故(15%)となっている。 同センターの相談員は「被害直後だけでなく中長期的に支援を行っているセンターの活動を知ってもらえれば」と話した。 電話相談は、平日が午前10時~午後4時、土曜が午後1時~4時に同センター(073・427・1000)で受け付ける。