日産、車両に使用するアルミ 2030年までにすべての車種で低CO2に置き換え
日産自動車は、2030年までに車両に使用する全てのアルミニウムを「低CO2(二酸化炭素)アルミニウム」に置き換えると発表した。すでに国内生産車の一部には使用しているが、24年度に米国や欧州の生産車にも用いる。内製部品のほか、サプライヤーからの調達部品も置き換えていく。 非化石由来の電力で製錬された「グリーンアルミ」や、端材を再利用した「リサイクルアルミ」といった低CO2アルミの採用を進める。これまで「ローグ」「エクストレイル」などのボンネットフードやドアに使用してきたが、今年度からはホイールやサスペンション部品などにも適用する。24年度末には日欧米で調達するアルミの2割を低CO2アルミに置き換える。 採用車種を順次、拡充し、27年度以降に生産を始める新型車の全てに低CO2アルミを用いる。日産によると、アルミは自動車に使用する素材の10%(重量ベース)を占める。低CO2アルミへの置換を促進し、ライフサイクル全体のCO2削減を目指す。