出水期へ土砂災害警戒 県災害対策本部員会議 上京の知事待ち、5時間後開催
石川県は3日午前11時50分から、県庁で災害対策本部員会議を開いた。馳浩知事は能登半島地震で被害を受けた建物や地盤への影響が懸念されると指摘し「市町と連携し、速やかな情報収集に努めてほしい」と呼び掛けた。今後、出水期を迎えるため、農業用ため池や河川など土砂災害の危険を点検するよう指示した。 馳知事は、県の復興基金創設に向け国が520億円の交付税を措置すると表明した岸田文雄首相に謝意を伝えるため、2日から上京していた。 首相面会の予定を取りやめ、北陸新幹線で石川に戻った。県庁到着は3日午前11時5分で、対策会議開始は地震発生から約5時間20分後となった。 馳知事は会議後、報道陣の取材に「徳田(博)副知事と連絡を取っており、問題はなかった」と述べた。岸田首相と地震発生直後に電話で連絡を取ったとし「首相からは『何かあったら、いつでも連絡してほしい』と言われた」と話した。