中国が南シナ海に「基線」、海図を国連に提出…実効支配を既成事実化狙いか
【北京=吉永亜希子】中国の国連代表部は2日、中国政府が南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)周辺に策定した「基線」を記した関連海図を国連に提出したと発表した。 【動画】カメラがとらえた中国軍艦…「防空識別圏」で読売機から空撮
同部は発表で、同礁を「中国固有の領土」とし、「国連海洋法条約の締約国として義務を履行し、領土主権と海洋権益を守る正当な行為だ」と主張した。
中国は2012年、フィリピンから同礁を奪って実効支配を続け、両国が領有権争いを繰り広げている。中国は今回、国連に関連海図を提出することで、実効支配を既成事実化する狙いがあるとみられる。