シリーズ最新作『リトルナイトメア3』は「オンライン協力プレイ」に対応。廃れた砂漠の街やキャンディ工場など美しくも恐ろしい世界をふたりの「親友」が冒険
バンダイナムコエンターテインメントから2025年に発売される、サスペンスアドベンチャーゲームの『リトルナイトメア3』。謎を解き明かしながらダークな世界を冒険する、ホラー要素とかわいらしさの独特のバランスが特徴の作品。 【この記事に関連するほかの画像を見る】 累計1200万本を販売しているシリーズの最新作ということもあり、発売を指折り数えて待っている作品ファンの方も多いのではないだろうか。 シリーズ3作目となる本作『リトルナイトメア3』では、「ロゥ」と「アローン」というふたりの主人公が登場。パズル要素の詰まった世界でお互いが力を合わせ、「ノーウェア」から逃れるといった内容になっているようだ。 ゲームの舞台となる「スパイラル」は謎解き要素だけではなく、一瞬の判断ミスが死を招くような危険も潜んでいる場所だ。砂漠を舞台にした「ネクロポリス」など、それぞれ特徴的なステージが多数登場するのも本作の魅力だろう。 さらにもうひとつ、今作の大きな特徴がシリーズ初となるオンライン協力プレイに対応している点だ。リリースに先駆けて行われたメディア向け体験会では、「キャンディ工場」と呼ばれるステージのふたり協力プレイに挑戦することができた。こちらの記事では、その模様をレポートする。 文・取材/高島おしゃむ 編集/anymo ■ダークファンタジーな世界を協力しながら冒険しよう 先述の通り、今回協力プレイで挑戦することになったのは、「キャンディ工場」と呼ばれるステージ。本作にはホラーゲームのようなイメージを持つ人もいるかもしれないが、今回プレイした範囲ではどちらかというと「すこしダークなファンタジー」という印象を受けた。 心臓がバクバクするような緊張感溢れるシーンでは、ゲーム内でも鼓動が聞こえてくる演出も盛り込まれている。また、ときには恐ろしい姿をした住人に追いかけられるような、スリリングな場面も登場する。しかし、幽霊が出てくるようなホラー作品とは少し趣が異なり、どちらかというと危険を切りぬけながら冒険をしているような気分にさせてくれる作品だ。 ノワール映画のような逆光の中でキャラクターたちのシルエットが映し出されるというシーンに代表される、アート作品を見ているような画作りも印象的だ。そうした演出面も含めて、幻想的な雰囲気を醸し出しているのかもしれない。 今作の協力プレイでは、それぞれロゥとアローンのどちらかを操作しながら先を目指していくことになる。今回筆者がプレイすることになったのはアローン。ユニークなポイントは、ロゥは弓矢、アローンのほうはスパナと、それぞれ武器を最初から持っているところだ。場面によっては、どちらかがその武器を活用して謎を解くといった場面も登場する。 主人公のふたりは、見た目も小さくかわいらしい。ロゥの方はマスクを付けており、アローンはゴーグル姿という、スチームパンク風の格好をしているところもキュートだ。協力しながら冒険する様子が、愛おしく感じる。 ふたりには走ったりしゃがんだり、ジャンプしたり階段を上ったりと、移動に必要なアクションがいろいろ可能だ。さらに、危険な世界では「周囲を見渡す」というアクションも大切だ。敵から見つからないようにしゃがんで隠れているときに、ただじっとしているのではなく、次にどこに向かえばいいのか?どこが安全地帯なのか?というヒントを探すときにも活用できるのである。 ■協力アクションで解決できるギミックも登場 システムとしては、「ステージ」のようにひとつの部屋のようになっているスペースの謎を解き、次のスペースに移動し、また新たな謎に挑戦するというものだ。 さらに基本的なアクションにくわえて、ふたり協力プレイでしか見られないアクションもある。たとえば、特定の扉を開けるときはふたり同時に引っ張り上げたり、その扉の先に向かうときに、もうひとりのキャラクターが手を引っぱってくれたりと、協力しながらの冒険ならではの様子を確認できる。 また、何やら怪しいスイッチなどがある場所ではひとりでジャンプしてもスイッチに届かないことも。そんな場面でも、片方が台替わりになって上に押し上げてくれるなど、ふたりが協力し合うことで道が開ける。 また、ロゥとアローンのどちらかだけがその場所の謎を解決することができるケースも存在していた。 今回プレイした「キャンディ工場」では、ステージの序盤に階段に登っていくと大きな溝があり全く進めなくなってしまった。あたりを見回すと、床には怪しいボタンが設置されている。これをアローンのスパナで叩くことでスイッチが入り、先に進むことができた。 電線が切れて水がしたたり落ちている場所では、間違えて水を踏んでしまうと感電死してしまう。ここで活躍するのはロゥの弓矢である。高台にあるスイッチを弓矢で射貫き送電を止めることで、安全に移動できるようになったのである。 なお、作品の雰囲気を壊さないようにするためなのか、ゲームにはボイスチャット機能はあえて用意されていない。それと同時に、今回の試遊では外部ツールなどを使ってやりとりしながらプレイしても楽しめそうな印象も受けた。 たとえば、特定の場面で詰まったときなどでもボイスチャットでアイデアを出し合い、いろいろと解決方法を話しながら答えを見つけ出すという、過程の部分も楽しいのだ。 今回の試遊では、隣同士にいるほかのメディアの記者と一緒にプレイしていたため、地声で話し合いながらゲームを進めていくことができた。VCなどには頼らず世界観に浸るのも、こうして話し合いながらクリアするのも、どちらもおすすめだ。 また、言葉を交わしていない場面であっても、自分や他のプレイヤーの失敗が謎を解くヒントになることもあった。本来試遊時間は30分のみだったものの、それを大きく超えてなんとかステージの最後までたどり着くことができた。 このときの「やりきったぜ!」という達成感や、いっしょにプレイした人と道のりを共有できる感覚は、オンライン協力プレイならではの魅力だ。 今回は登場しなかったものの、傘を使って移動していくステージなど、さまざまなギミックが用意されているとのこと。 シリーズのファンはもちろんのこと、ホラーは苦手でも世界観を魅力的に感じていたユーザーもプレイできる、3作目にしてさらに広がりを見せそうな本作。発売日は未発表となっているので、気になる方は公式Xなどをチェックしよう。 Little Nightmares™III & ©Bandai Namco Europe S.A.S
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