アメリカのインフレを抑制するには「大きな犠牲」が必要だ
アメリカの短期金利はどこまで上昇するのでしょうか(写真:taa/PIXTA)
6月14~15日のアメリカFOMC(連邦公開市場委員会)は0.75%という異例の大幅利上げを決めた。 FRBのパウエル議長は、次回7月会合でも0.75%利上げの可能性を示唆し、中央銀行としてインフレ抑制の覚悟をみせた。ただ、株式・金融市場への配慮とも言える「0.75%利上げが普通ではない」との一言は、甘さの表れだったのではないか。インフレが鈍化しなければ、今回同様、市場は継続的な0.75%利上げを催促するだろう。 今回のFOMCの見通しは、FF金利を3.8%程度に引き上げることで、景気後退もなく、インフレ率を2024年には目標である2%に近い水準まで鈍化させることができるというものだ。 だが、歴史をみても一度燃え上がったインフレの火を消すのは容易ではない。
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新見 未来