パは大型補強のソフトバンクが優勝の本命。セは球団初の3連覇を狙うヤクルトを推す。オリックスと巨人がどこまで対抗できるかだ【張本勲の喝!!】
パは2強中心のV争い
2023年シーズン開幕。リーグ制覇を成し遂げるのはどのチームか。写真は3月30日のエスコンFでの日本ハム対楽天の開幕戦[写真=高原由佳]
今回はシーズンの順位予想だ。本来なら開幕直前の前号で掲載する予定だったが、前号は日本がWBCで優勝したこともあり、そちらを優先することにした。すでにシーズンは始まっているが、予想は開幕前にじっくりと考えたものだ。 まずは昨年の日本一であるオリックスに敬意を表し、パ・リーグから始めるとしよう。 優勝はソフトバンク。エースの千賀滉大が抜けたのは痛いが、ロッテからR.オスナ、阪神からJ.ガンケルを獲得し、メジャー帰りの有原航平も加わった。そして何よりも日本ハムから近藤健介の加入が大きい。WBCでの活躍を見ても分かるように、近藤が素晴らしい打者であることは言うまでもない。吉田正尚(レッドソックス)が海を渡った今、日本では一番の巧打者だと私は思っている。ソフトバンクが大金をつぎ込んでこれだけの補強を行ったのは、昨年、最終戦で優勝を逃した悔しさからだろう。2017年から4年連続で日本一。しかしこの2年はオリックスに優勝をさらわれている。3年連続のV逸は許されないという球団の強い気持ちがよく表れている。 昔の巨人もそうだったが、大金を使って大型補強をすると「何もそこまで」と批判する声が必ず出てくるが、私は別に何とも思わない。企業努力の一つと言えるし、それだけ球団が優勝したいと強く思っている証拠でもある。選手もその気になるというものだ。逆に戦力不足が明らかなのに何の補強もせず、手を打たない球団には・・・
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週刊ベースボール