（ブルームバーグ）： 米人気歌手ビヨンセが2023年に1656ドル（約25万5000円）相当のコンサートチケットをハリス米副大統領に贈っていたことが、ホワイトハウスの資産公開で明らかになった。

この資産公開では、バイデン大統領とジル夫人、ハリス副大統領と夫のダグ・エムホフ氏の保有資産の価値や収入、負債が大まかな範囲で記載されているほか、以前の勤め先が提供する退職年金制度への継続加入や受け取った贈答品などの情報も開示されている。

ハリス副大統領がどのコンサートに出席したかは明記されていないが、同氏は昨年８月に自身とエムホフ氏の写真をインスタグラムに投稿し、「楽しい夜をありがとう」とビヨンセに謝意を示している。この投稿と同じ日に、ビヨンセは首都ワシントン近郊のメリーランド州ランドーバーにある当時フェデックスフィールドとして知られていた屋外スタジアムでルネサンス・ワールド・ツアーを開催していた。

開示によれば、スポーツ専門局ＥＳＰＮはハリス副大統領に同氏の母校であるハワード大学とフロリダＡ＆Ｍ大学のフットボール・チームが対戦した昨年12月の優勝決定戦の観戦チケットを贈っていた。チケット代は1890ドル相当だった。

記録によると、バイデン夫妻は贈答品は受け取っておらず、100万ドルから260万ドル相当の資産が記載されていた。バイデン大統領が政府から受け取る給与とジル夫人がコミュニティー・カレッジから受け取る給与以外の外部収入は６万4000ドル程度だった。同夫妻の負債額は少なくとも37万5000ドルで、その大部分は住宅ローンだった。

バイデン大統領は米銀行口座で１万5000ドルから５万ドル相当の利子を得ていた。同氏はさまざまな銀行口座に少なくとも70万ドル相当の現金を保有。ハリス氏は米銀行口座に55万ドルから110万ドル相当の現金を保有している、

原題：Beyoncé Tickets Among Assets, Income Disclosed by Biden, Harris（抜粋）

(c)2024 Bloomberg L.P.