【エルムS予想】「格より調子」の格言がぴったりな一戦!? 前走で大敗している馬の取り扱いには要注意
今週の日曜日は、札幌競馬場でエルムステークス(GIII・ダート1700m)が行われます。 【写真】ドゥラエレーデのこれまでの軌跡 12年以降に札幌ダート1700mで開催されたエルムSでは、前走で3着以内だった馬が8勝2着7回3着4回と良績を残しています。前走で安定した走りを見せていた馬が、好調をキープしエルムSでも結果を出していると考えられます。 前走で4着以下だった馬は2勝2着3回3着6回とノーチャンスではありません。しかし、前走10着以下に限ってみると26頭が出走し1勝3着1回と極端に数字が下がります。前走で馬券に絡めていない馬については、そのレースで大敗していない事が巻き返す条件のひとつと言えるかもしれません。 今年の出走を予定している14頭を見ると、前走3着以内の馬が6頭。前走4着以下が8頭と前回で馬券に絡んでいない馬の方が多く出走します。今年のエルムSでは前走で4着以下だった馬の取捨選択が馬券を的中させるための重要な鍵になるのではないでしょうか。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走2.4秒以上の差で敗退(ただし、ダートのGI勝ち馬は除く) [0-0-0-12]複勝率0% 該当馬:ヴィクティファルス、ドゥラエレーデ ※特に言及のない限り、データは12年以降に札幌ダート1700mで開催された10レースを対象にしています。 上位人気が予想されるドゥラエレーデが該当しました。 前走で勝ち馬から2.4秒以上の差で敗退した馬で好走したのは、14年のローマンレジェンドのみとなっています。ローマンレジェンドはそれまでにダートGI勝ちの実績があった実力馬。さらに、12年のエルムSで勝利を収めており、札幌ダート1700mに高い適性がある事も示していました。 前走で勝ち馬から大きく離されて敗退している馬でも、ダートGIを勝つほどの高い地力があれば巻き返しは可能と言えます。 ドゥラエレーデの前走はドバイワールドCで勝ち馬から2.4秒も離されています。これでダートGIでの勝利実績があれば一変も期待できましたが、これまでにダートでのGI制覇はありません。過去の傾向からすると人気でも信頼はしづらい印象です。 また、今回は海外遠征帰りの初戦となりますので、状態面も気になるところです。人気でも様々な不安要素を抱えての出走となりますし、過大評価をするのは禁物と言えるかもしれません。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。